紀伊田辺お勧め「喫茶 チャンピオン」。
絶対入るべし。他投げ捨ててでも行くべし。
和歌山県田辺市宝来町15-22
2019年11月30日閉店
なぜ繰り返し力説するかというと、これまでレポートしてきた密集地からは外れており、ここ1軒のために行くのは労力を要するから。実際面倒臭くもあった。
だが、行ったからこそ言える。みすみす見逃すには惜しい店である。
色褪せた庇がぐるりと囲む建物。ずらりと並ぶプランター。純喫茶お馴染みの光景。
駐車場付。
隣は中華チャンピオン。オーナーが一緒、もしくは身内の方が営んでるのかしら?
怪しげなスモーク扉の店名は輝く金文字。
一見したところ場末臭がプンプン漂っている。が、店内は全然場末無縁の明るく健全な空間だった。
健全=物足りない。おそらく私の趣向を理解している方はそう解釈するに違いない。ある意味当たっていなくもないのだが、それでもなお完璧なるミッドセンチュリーな内装に魅了された。
植木とパーテーションの絡みが絶妙。
なんといってもこれ。ミッドセンチュリー最高!なペンダントライトがずらーり。最近、こんなのちっとも見ないな。色違いでクリーム色もあった。
モスグリーンの椅子は体に優しいカーブ。
店内なかなか広く、高低差こそないものの、座席の向きのランダムさ、観葉植物・パーテーションの目隠しで、とても落ち着ける造りになっている。窓からは陽の光が射し込み明るい。
客層は中高年の男性中心。テレビ見たり、新聞読んだり。いつまで話すことあるんだろう? 延々と窓際で喋り続けるおじさま2人もいた。
喫茶文化の根付いている和歌山らしい光景。
ただ、北部とはまた違う雰囲気。どこが違うかうまく説明できないが、一言でいえば「ユルい南国感」が田辺にはあるな、と。
ニコニコと笑顔のおばあちゃんマダムがメニューを持ってきてくれた。ぽかぽかと暖かい癒しオーラ。小柄でちょこちょこと歩き回るマスコット的存在であった。
カウンターにはその息子さんらしき男性。
関西の喫茶店では、ついミックスジュースを頼んでしまう。ここのは爽やかな味がした。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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