バイパスにあるからバイパス。
なんのヒネリもない、そのまんまのネーミングだが、外観は相当に奇抜。
このパターンはたいてい外観MAXの法則が働き、内装は平凡なことも多い。果たして?
和歌山県岩出市中迫157 (国道24号バイパス沿い)
和歌山県北部の大動脈、国道24号岩出バイパス沿い。車がビュンビュン走る。この延長線上に先日レポした名手「サンスイ」もある。
分かりやすく大きな看板。
なんとも個性的な建物。尖ったレーダーみたいなのは何の為? 誰が設計したのだろうか、そのエキセントリックな感性にただただ感嘆。
今回新たに発見した
良い純喫茶の条件その1:間があること。
一瞬で別世界へも良いが、その前にワンクッション、間があるとさらに期待が高まる。
ここもそうで、ドアを開けるとがらんとしたエントランス。提灯がたくさん並ぶカウンターが目にとまった。あれ?なんかイメージと違うぞ?と左手に曲がると、客席。
シックなモダン空間。
外とは雰囲気が全然違う。これも充分素晴らしいが、その先はもっともっと素晴らしかった。
こんなの初めて!
何?この素敵なオアシスは? 緑生い茂る、泉? これ、泉だよね? じっくり近くで見てはいないが、石で囲んでいるのは泉に違いない。
そして、その上からぶら下がる球状のライト。これが見事! 写真では再現できないが、1つ1つの球体には模様が入っている。
今でもバイパスというと、真っ先にこの球状ライトを思い出す。その位魅惑のライトだった。
この上ビーナス像もしくは小便小僧が立ってたらどうする? 小鳥がその上を舞い、噴水があったら! そんな架空のファンタジーを夢想してしまったが、もしそれが本当に実現したら、きっとその場で気絶してしまうだろう。
なんて店、、、ドギマギしながら、どこに座るべきか迷い泉を一周してしまった。
プランターを兼ねたパーテーションもかなりのハイレベル。
中も緑で一杯だが、窓からも見える木々。
各テーブルには頭上にミッドセンチュリーなペンダントライト。
床には花模様が入っている。
ここまで来るとゲーム機はスルー。
メニュー立てが鏡になっていたり、、、いちいちと凝っている。いい加減私を休ませてほしい。
決めるの面倒だからミックスジュースにしとこう。コーヒーだと当たりハズレあるが、ミックスジュースは今まで外れたことないので、安易に頼んでしまう。特に関西では。ここも普通に美味しかった。
正直、この日は和歌山でも大当たりだったため、もうこれ以上珠玉を受け入れる余地は残っていないが、時間にも余裕があるため、もう1カ所行ってみよう。地図と岩出駅でもらった時刻表を見比べながら、どこにしようか迷い、名手に決めた。
純喫茶に求めるものは必ずしも外観や内装のみではないが、もしそれだけに着目するなら、喫茶バイパスは今回の和歌山純喫茶巡りでナンバー1である。
いわゆるゴージャスとも違うし、レトロフューチャー、ミッドセンチュリー、スペーシー。色んな要素が混じっている。大箱でもある。東京ではまず出会えないタイプ。店名にオッとし、外観に驚き、内装でグッとくる。純喫茶感動の3段落ち。
だが、こちらのママさんに言うと、「これまで何十年もやってるけど、そんなん一度も言われたことないわ」。ご自身の店の良さを自覚していなかった。どこからどう見ても、コダワリ抜いた外観と内装にしか思えないのに、一体どこをどうしたら、こんな空間が生まれるんだろうか。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
バチコ
先日サンスイに行った際時間オーバーで寄れず念願叶いました!
エムケイさんのおっしゃる通り、オアシス?泉?まるで亀でもいそうな、あの空間にドギマギしました。マッチもキュートでした。
これからも各地のレポを楽しみにしています。連休は広島に行く用事があるので、またブログを参考にさせてもらいますね。
2015/04/30 URL 編集
エムケイ
あの空間はドギマギです。
東京に同じような所一カ所もないです。
マッチ? あったんですか?
なんとなく聞ける雰囲気でなく、そのまま帰ってしまいました。
連休は広島ですか!
どこか良い所あったら教えてくださいね!
2015/05/01 URL 編集