土煙舞う中から突如現れた、そんな感じが私の琴線に触れた。
神田駅西口の開発されてない古いガード下を抜け、迷わすのが目的か知らないが、方向感覚を狂わす、5差路(6差路?)の先にある「コーヒーハウス ロフト(LOFT)」。
東京都千代田区内神田3-2-10
角地にあって激烈渋い建物。
庇の上部が斜めにせり出す独特の形状。超個人的な話になるけど、小学校のクラスで一緒だったある男子の頭に似ている。
実はこれまで何度も振られており、年明けにタイミングを図った。土曜日のお昼頃。
それでも遅すぎ? 店からマスターが出てきて、キョロキョロしていた。本日の営業は終了!? 慌てて「まだ入れますか?」と訊くと、「(午後)1時までですが」と快く店内に招き入れてくれた。
「こちらの席が暖かいのでいいですよ」と、いい感じに隔離された窓際の席を勧められた。「暗いよね」とブラインドも上げてくれた。
ザ喫茶店という内装。装飾は控えめだが、決して味気ない感じではなく、随所に純喫茶ポイント有。角の丸い窓、統一性のある照明器具、使い込まれた椅子やテーブル。日々利用するのに良さげな感じ。
さりげなく奥の棚には週刊誌。
灰皿もあるので、きっと平日の日中は喫煙者パラダイス。
悩ましげなお姉さんもいたりする。
日に焼けたメニューがこの店にベストマッチ。潔いほどの純喫茶的内容。固形物はトーストと自家製フルーツケーキだけ。(フルーツケーキ良さそう)
ブレンドコーヒーとトースト(ブルーベリージャム添え)。
出てくるのに少し待ったので、おそらくは私のために入れてくれたのでは?
神田という場所柄土曜日は人通りが少ないが、都心でもあり、それなりに人が行き交う。男子学生の集団が中を覗き込んきたが、ちっとも入ってきやしない。みんな、みんな通り過ぎていく。
BGMはJ-WAVE。総合職募集の案内が流れた。
最後までお客は私1人だった。
こんな景色もあと何回見れるだろう?
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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