遠征先で悩ましいのは、どこに入りどこをスルーするか。
頭を真っ白にし、全部入るのがベストだとは思う。だが、現実は厳しい。過ぎたるは猶及ばざるが如し。1日の訪問軒数が多すぎるのも良くない。おかしな精神状態になるのだ。ゆえに経験から編み出した限界軒数を超えないようにしている。と言いつつ度々禁を犯し、そして後悔するのだが。
それはさて置き、甲府でもさんざ逡巡し、次に選んだのは「貴石」。
山梨県甲府市中央1-12-46
※閉店
ここは外観に一目惚れした。ツートーンの渋いテント。やや場末な感じはまさに好み。甲府らしい貴石という店名も、文字が浮き出ているのも素敵。
ただ、看板はちょっと……。万上焼酎トライアングルって。ここはコーヒーかコーラの会社の方が良かった。
貴石は階段上り2階。
20年前にタイムスリップ(?)した感じ。想像より綺麗め。
半分ほどガラスで囲まれたカウンターには、数人のお客さんが集っていた。
黒のベルベットの椅子は座り心地が良く、広くゆったりとしているが、窓がないので少し閉塞感があった。
BGMはロンリーチャップリン。これってカラオケを流しているのでは?
どことなく夜の匂いがする大人っぽい雰囲気。
熱いおしぼりと一緒に出てきたお冷はキリンビールのグラス。
店名が宝石系なので、てっきりマダムがいる店だと思っていたら、マスターだった。良く声が通るハキハキした方。
レモネードで体を温める。甲府なので東京よりは寒いが、店内は暖房がよく効いており、座り心地の良い椅子に背をもたれていると眠くなってきた。10分程の浅く短い夢を見た。
マッチはもうないとのこと。かわりに六曜館で撮った写真を掲載。
純喫茶も地域によって特色があるが、甲府は大人っぽい店が多い気がする。貴石に割と近いアーケード商店街でも大人っぽい純喫茶を見つけた。
「珈琲館 女王蜂」
もう名前からして素敵すぎるのだが、どうやら閉店している様子。こちらは2011年にも見かけているが、そのときも閉店してる感じだった。
メニューもそのまま放置されている。
いつまで営業していたのだろうか? そして、どんな店内だったのだろうか?
〔2017/03/10 追記〕
駐車場になっていたとの報告あり。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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