【南伊東】珈琲 回転木馬

南伊東を発つ直前に入ったのは駅至近「珈琲 回転木馬」。

今回の南伊東散策のきっかけを作ってくれた喫茶店。回転木馬という店名に惹かれて。また是非とも由来をお聞きしたいと思って。

珈琲 回転木馬

珈琲 回転木馬

静岡県伊東市桜が丘2-5-4

ここは駅から見てクーペとは逆方面。雨の降る中、銀杏の黄色く色づく沿道を歩き、「ばろん」というコーヒー&スナックの後に入った。

珈琲 回転木馬

温暖な伊豆らしくワイルドに育ったアロエ。

珈琲 回転木馬

営業中の札が出ているものの、とてもひっそりとしている。スモークがかかった窓はいかにも近寄りがたい。その上、回転木馬である。本来の意味はほのぼのしたものだが、そこはピエロが恐怖の対象にもなりうるのと同じく、怪しい意味を含んでいるのではと深読みした。

果たしてこの回転木馬は私を歓迎してくれるだろうか?

珈琲 回転木馬

想像以上にこじんまりしているが、整理整頓され掃除の行き届いた店内。赤のタータンチェックの床→キャンディキャンディのアンソニー→落馬→馬→回転木馬を連想…ん~~やっぱ、できないや。

珈琲 回転木馬

カウンターの下に竹で渡した止まり木(?)のようなものがあった。これは椅子に座るとき高すぎるので、足を置くために自作したものだという。移動も可。

珈琲 回転木馬

丸テーブルがある。

もしや、これが回転木馬? とも思わなくもなかったが、特に回るわけでもない。内装からは回転木馬的要素を見出せず。

メニュー表には、ドリンクと少しの軽食。

私には珍しく焼きそばを注文。艶々と磨きがかかったテーブル、清潔そうな店内、丁寧なマダムの様子から、なんとなく期待できそうに思えたからだ。

具材を包丁でトントン切る音、炒める音を聴きながら、窓から外を眺めた。車の通る様子がよく見える。本棚にはA4程度の大き目サイズの『三国志』(横山光輝)が整然と並んでいた。

珈琲 回転木馬

出てきた焼きそばは湯気を立て、いかにも美味しそう。上には青のりと紅ショウガ。視覚的にも食欲をそそる。

味付けはなかなか繊細。濃すぎず薄すぎず丁度良い。小さ目に切ったキャベツと豚肉がうまく絡む。途中でシャキシャキした食感。細かく刻んだ大根の葉っぱようなものも混ざっている。

とても美味しく、最後まで一気に食べ切った。

時計で時間を確認していると、それを見て、「電車の時間?」と聞かれた。駅至近距離ということもあり、電車待ちのお客さんの利用が多いとのこと。まさに私もその一人だ。

あと、もう1つ。訊きたいことがあって、それで時間を気にしそわそわしていたのだけど。

なぜ回転木馬なのか?

「喫茶店は子供の頃からの夢でした。そこで子供の夢といえば…回転木馬かな、と」

意外な由来だが、素直に納得できるものだった(間違ってもキャンディ関係なし)。さらに、もう一つ戦略的な理由もあった。

「伊東で他にない店を作ろうと思いました。それには店名も他にないものに、ということで、色々調べて。回転木馬って長いでしょ? 他には一軒もなかったのです」

夢と戦略。話しているうちに、穏やかだが意思を持った女性だと思った。今回はこれまで聞いた喫茶店名の由来の中でも特別に印象深く、駅に戻る短い時間に何度も反芻した。

珈琲 回転木馬

では、次に移動するとしますか。

利用金額

  • 焼きそば 600円?650円?

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