東京都台東区浅草1-36-11
夜になると美しいステンドグラスが外からもよく見え、その都度憧れを募らせていた。だが、同時にそれは入店のきっかけを失うことにも繋がる。
純喫茶に入るための動機。ひとつには、中はどんなだろう? 未知なる店への探求心が大きな後押しとなる。ところが、ここはとても素敵なのに、外から丸見えなのだ。
木の看板に彫りこまれた「パブ喫茶」。
本来だったら一気にハードルが上がるこのフレーズ。これも中が見えるがゆえ、あまり緊張することもなく…。
ナチュラルに入店。
天井が凝っている! これは外からでは分からない。やはり実際に入ってこそ。
ステンドグラスは思った通り素敵。
モザイク模様を背景に、真っ赤な薔薇が華やか。
お店のオーナーはきっと薔薇が好きなんだと思う。階段の下にも薔薇の油絵が飾ってあった。
何年か前は2階も客席として使っていたはずだが、現在は1階席のみ。
ただし、1階だけでも充分奥行きがあって広い。パーテーションで仕切られているので、他のお客さんの存在も気にならず。
タバコを吸ってるお客さんもいたが、離れて座ったので問題なし。
外が見える窓際の席に座った。
ケーキセット(750円)
レアチーズケーキとレモンティー。観光地にしては値段はそれほど高くなかった。
スプーンの柄がファンシー。
若い女性店員さんがニッコリとして、「ごゆっくりどうぞ」と言ってくれた。
アース・ウィンド・アンド・ファイアー『September』が流れてきた。BGMは70年代後半~90年代?の若干古めの洋楽。堅苦しくなく、気安い雰囲気。
漫画あり。前にドラマ化もされたタイムスリップ系医療漫画『JIN-仁-』を読みふけり、結構長時間居座ってしまった。
たしかに想像する喜び、感動は薄れたものの、最近忘れがちだった居心地の良い時間を過ごせた。
旅先喫茶では時間にも追われ、喫茶にもとかく感動を求めてしまう。正直寛ぎを得ることは稀である。だからこそ最近では遠くに行けば行くほど、近場では息を抜きたいと思うようになってきた。
もっともそれが喫茶店本来の目的なのだが。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント