青梅線に乗って、昭島に行く。4年ぶりである。
駅ロータリーに出ると、うだるような暑さ。頭に浮かんだのは、高村薫の小説『照柿』。
ギラギラと照りつける灼熱の太陽。舞台として、拝島・昭島が登場する。
今回の目的地は別にあったが、茹で上がりそうな頭と身体をクールダウンさせるべく、まずは駅前の喫茶店に寄ることにした。4年前に一度入ったことのある、花屋の2階「カフェテラス プリムローズ」へ。
東京都昭島市昭和町2-5-3
閉店※跡地に808CAFE(やおはちカフェ)が入っていました(2021-04確認)
入口が分かりにくいかも。前回も間違ったが、今回もうっかり隣のバーから入ろうとしてしまった。
花屋の中の2階。
フラワーショップ「スドウ」店内に喫茶店へと続く階段がある。
喫茶店名プリムローズ(primrose)は、サクラソウのこと。いかにも花屋併設喫茶。(^^)
色とりどりの美しい花々と、高い天井から垂れ下がる華やかな照明に目を奪われつつ、階段を上る。
内装はまったく変わっていなかったので、店内の写真は4年前に撮ったものを使用。
クーラーで良く冷え、心地良い。汗ばんだ膚から、ぐんぐん冷気がしみこむ。控えめなクラシック音楽が流れるだけの、とても静かな店内。奥でお皿をカチャカチャ片づける音まで聞こえるほど。外は灼熱地獄だが、ここは天国だ。
カフェインの摂りすぎは脱水症状の原因にもなるので、オレンジジュース。缶詰の真っ赤なサクランボがCute!
前回はナポリタンセットを食した。珈琲付で900円だった。
喫茶店内には観葉植物が溢れているが、花はなし。ただ、前面がガラス張になっており、これも一種の借景? 花を見下ろしながらの喫茶タイム。
花は商品でもあり、喫茶客の目も楽しませる。一石二鳥。よく考えたら、いい造り。
ジュースを飲み干した頃には、体の火照りはすっかり治まった。そろそろ次に向かおう。
ところが、ここで小雨がぽつぽつ降り始めるのだった。ああ……。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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