私が箱根を訪れたのは真冬。ほんの何か月か前なのに、もう随分と経っている気がする。
箱根湯本の純喫茶巡りの最後は、「画廊喫茶 ユトリロ」で締めくくった。
神奈川県足柄下郡箱根町湯本692
画廊喫茶ユトリロ
一度、18時頃訪れたが、
残念ながら、Closed。
小田原駅に置いてあるフリーペーパーで、営業時間は20時までと、記載されているのを確認してから来たが残念。
翌日出直す。
「絵もコーヒーも本物がいい」
こちらには本物のユトリロの絵画が展示されている。ユトリロといえば、美術館レベル。実際、私も随分前三鷹の美術館で、『モーリス・ユトリロ展 -モンマルトルの詩情』という展覧会に行ったことがあるが、風景画に描かれた白いパリに魅せられた。
喫茶店に本物が!? 考えると、これは大変凄いこと。
入口には写真付のメニューパネル。こちらはカレーが人気だが、
目に留まったのは、マサラティー。ビジュアルに惹かれた。観光地では、やり過ぎ位が丁度良い。1000円とは高いが、金のカップでマハラジャ気分を味わうのも、いいかも。
と思い、入店。
時刻は9時過ぎ。開店後間もないせいか、先客はカップル1組だけ。
天井が高く、広々している。
若干雑然とはしているが、好きなタイプの雑多さ。壁にはたくさんの絵。どうせなら、ユトリロの絵がよく見える席がいい。
が、お店の女性が寄ってきて、「こちらへ」。先客カップルの隣のテーブルに案内された。
(こんなに空いてるのに、なぜ?)
私が座った瞬間、急にカップルが黙った。そりゃ、そうだろう。こんなビッシリ横付けされたら。会話が丸聞こえになってしまうもの。
とりあえず気を取り直してマサラティー注文。
写真とは違いすぎる!!!
味そのものは、スパイスが効いてて、美味しかったが…。
音楽は不思議で幻想的な曲でなかなか良かった。真後ろにスピーカーがあり、音楽に包まれているうちに、少しだけ非日常感に浸れた。
……けど、本音を言えば、期待したほどには満喫できなかった。肝心のユトリロの絵もほとんど見ていないし。素敵な要素が多い喫茶店なだけに、すごく残念。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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