【下丸子】COFFEE & SNACK アルプス(閉店)

当ブログにおける、今年の流行語大賞は、「コーヒー&スナックで、キマリ。異論はないでしょう。

年の瀬も迫ってきましたし、この辺で、これぞコーヒー&スナック!な1軒をご紹介致します。

東急多摩川線・下丸子「COFFEE & SNACK アルプス」。

アルプス

COFFEE & SNACK アルプス

東京都大田区下丸子3-16-6
※閉店

もう、なんといっても、この佇まいだけでシビれますね。

アルプス

極めているのが、この扉。

色ガラス×COFFEE & SNACK。そして、中央を束ねて砂時計型にしたカーテン! ここだけ切り取って、「これがコーヒー&スナックですよー!」と町中触れ回って歩きたいくらい。

近寄って、丸い取っ手を「引」こうとしたら、客席に座るママと目が合う。

アルプス

ごめんなさーい!

思いっきりスルー。ヘタレだと笑いたければ、笑うがよい。

…でも、ここまで来て入らなかったら、キャプテン(?)の二の舞だ。(キャプテンについては、いつか語ります)

鳥居から引き返し、おそるおそる店内へ。それにしても、下丸子はやたら鳥居が多い。

限りなくスナックに近いコーヒー

アルプス

店内キッチュ。

アルプス

水っぽさを増すアイテム『クリスチャン・ラッセン』の絵と、造花が、うまく調和。

絶妙に、コーヒー・スナック間でバランスを取っています。

アルプス

床の模様はヒマワリ。思いっきり、目がハート印に。ここまでキッチュなのは、滅多に見られません。

ただし、カウンターの中には、ずらっと酒瓶。

アルプス

椅子は深紅のベルベット。見づらいかもしれないけど、パーテーションも深紅のベルベット。

前々から思っていたけど、往々にして、なまじの純喫茶より純喫茶度が高いのがコーヒー&スナック。純喫茶の本来的な意味では酒類の提供をしない喫茶店だが、いっそ酒あってもいいのでは? 積極的に置け!とまで言いたい。(といいつつ、私は1人では外で酒を飲めない小心者)

テレビ画面の真下には、梅酒漬けの瓶

段々とスナック色が強くなってきます ( ̄ー ̄;

アルプス

さらに、視線を左へ向けてみよう。うっすらとカラオケ機器が見えるではないか。マイクも2本並んでいる。デュエットにもバッチリ対応。

「カラオケ 夕方4:00より歌えます」

そういえば、入口にそんなこと書いてあったっけ。

昼は純(?)喫茶、夕方からスナックの二毛作営業らしい。

時刻は、夕方4時過ぎ。スナックタイムに突入するも、私の他にお客さんはない。喫茶とも、スナックとも、なんとも言い難い不思議な空間。

そして、この限りなくスナックに近い喫茶というのが、コーヒー&スナックの魅力でもあります。限りなくがミソ。

メニューもいただきましたが、普通の喫茶メニュー。

目に付いたのが、フレッシュ・ジュース。

オレンジ、メロン、バナナの3種類。

メロンいいかも、と思い、頼もうとしたが、「メロンはないの~ごめんなさいね」とママ。

では、バナナで、と確認すると、こちらは「大丈夫ですよ」。

…ところが、少し奥に消えたママ、パタパタと外に出て行きました。

5分、いや10分位かな? もしや…

あ~~!!! やっぱり!!!

戻ってきたママの手には、レジ袋。バナナが透けている。

心の中で、ひたすら、ごめんなさーい!

…とりあえず、テレビでも見て、待つか。野球がついてた。

「お待たせしてごめんさないね」

アルプス

出来立てホヤホヤのバナナジュースを置き、一緒に、リモコンを渡された。「どうぞ、チャンネルは好きに変えてくださいね」

なんだか自宅みたい(笑)

(野球は分からないので)遠慮なくチャンネルを変え、バナナジュースを飲んだ。さすが美味しい。

再度、ママ。「これ、どうぞ」

小皿に乗った干し芋。懐かしい。子供の頃、祖母がよく作っていたのだ。ただし、祖母の作る干し芋(「ほしかいも」と呼んでました)は、乾燥しすぎでカッチカチ。家族からは不評で、誰も手を付けず、祖母専用になっておりました。

「固いものを食べると歯にいい」口癖でした。たしかに、祖母の歯は、死ぬまで全部揃っていたので、正しかったんでしょうね。

そんな思い出と共に、久しぶりに食べた干し芋ですが、ソフトタイプ。しっとりして、美味しかった。子供の頃、これだったら食べたのに。

アルプス

ご馳走様でした。

ちなみに、リモコンは、透明のフィルムで丁寧にラッピングされてましたよ。

メイド喫茶「シーサイド」

アルプス

どの程度知られているのでしょうか? 創業36年になるアルプスは、アニメ『それでも町は廻っている』の舞台。メイド喫茶「シーサイド」のモデルなんだとか。

外観、内装共に、かなり忠実に再現されているらしいが、あの象徴的な扉は、「COFFEE & SNACK」ではなく、「COFFEE & LUNCH」になっている、とのこと。SNACKだと、色々と誤解があるんでしょうか?

カウンターに飾ってあるサイン色紙には、メイドのイラスト。聞くところによると、いまだ聖地巡礼というか、ロケ地巡りのお客さんの訪問は多いんだとか。この日も、4人組がランチを食べに来たそうです。

ハッとしました。ランチやってるんですって!

となると、アルプスにおけるスナックは、スナック(バー)と軽食、のWミーニングなのか!(おそらくママには、その自覚はないと思いますが)

コーヒー&スナック道は奥が深い。

私もまだ核心をつかみきれてないようです。

アルプス
手ぶれMAX 

ということで、ランチタイムに再訪問決定。とある情報筋によると、食事もなかなか美味しいのだとか。

そして、来年も、純喫茶の中の一ジャンル、コーヒー&スナックの魅力に迫っていきたい。

利用金額

  • バナナジュース 550円

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コメント

あかりのまま

アルプス、閉店していました。
あるぷすとおぼしきお店には
テナント募集の張り紙がしてありました。寂しいですね。
さがしてあの辺りを何周もしてしまいました。

エムケイ

>あかりのままさん
あらら、アルプス閉店してましたか。
全然知りませんでした。あのへん行かないから。
すでにテナント募集の貼り紙出てましたか。
非公開コメント

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エムケイ

ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。

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