田園都市線青葉台駅から徒歩10分。専用駐車場有。
ここから連想するのは、不動産の広告。それも、ファミリー層向け分譲マンション。青葉台なら急行も停まるし、都心に通勤するには便が良い。
ところが、これから書くのはマンションではなく、純喫茶である。
その名も「カルディ」。
神奈川県横浜市青葉区青葉台2-18-11
田園都市線には縁がない。
まずは用事がない。
でも、一番は沿線に対しての先入観。田園都市線には、セレブの住む、新興住宅地(それも高級住宅地)のイメージがある。
このテは純喫茶とは相性が悪い。
ところが、昨年読者の方からいただいた、横浜市内の純喫茶情報の中に、青葉台の「カルディ」が入っていたのです。
教えてもらってから1年位経ってたので、まだ営業してるか若干の不安はありましたが、大丈夫でした。
コーヒーカップ、ナイフ、フォークのイラストの看板。
脇には駐車場もあります。
こんにちは。では、入ってみましょう。
好きすぎる内装に、一瞬で心をわしづかみにされました。
使い込まれたベージュの椅子が素敵。そして、壁に沿った長いベンチソファの背もたれは、ベージュ×焦げ茶のツートーンカラー。
改めて気付いたが、私はツートーンカラーの椅子が大好きだということ。特にベージュとの組み合わせは最高。
素晴らしい。
あとは、壁の鏡。
壁を鏡張りにするのは、店内を広く見せるための工夫で、昭和の喫茶店では決して珍しいものではない。
ただ、こちらの店では他の店のように一枚の大きな鏡ではなく、同じ型の鏡が一枚一枚丁寧に並べられている。
窓辺には外の植木のグリーンが映りこみ、さらにそれが鏡に映る。その上、カウンターから漏れる妖しい青い光も混じる。なんとも、幻想的で美しい。
店内を俯瞰で眺めるなら、奥のテーブル席が一番だけど、今回は居心地優先で、窓際の端っこの席に。座り心地も、居心地もメチャクチャいいです。
流れる音楽はジャズ。
いきなりですが、店名のカルディについて。
カルディという名前の喫茶店を各地で聞いたことありませんか? 私はずっとチェーン店だと思っていました。
それは、多分、そこらじゅうで見かける「カルディコーヒーファーム」のせい。
ところが、実際に他のカルディに入ったことはありますが、それぞれ内装もメニューも異なる、別の個人経営の喫茶店でした。
では、なぜカルディという名前が多いのか?
調べたところ、コーヒー発祥の伝説に由来しているらしい。
9世紀のエチオピアで、ヤギ飼いのカルディが、赤い実を食べたヤギがやけに興奮しているのを見つけ、それがコーヒーの実だったという。
由来を知ると、なんだか、ストイックにコーヒー道を追求する店のような気がしますね。「純喫茶はコーヒー・紅茶のみ!」を地でいくタイプだったりして。それは困る。
私はお腹が空いていたのです。(^^;
でも、安心して、大丈夫。
食事のセットメニューは豊富でした。それも、かなり。サンドウィッチ系各種、ナポリタン、生姜焼き、ハンバーグライス、たしかカレーライスもあったような気も?
ピラフも何種類かありましたが、エビピラフにしてみました。
まさか、味噌汁まで付いてくるとは! 家庭的。具は豆腐。
そして、エビピラフ。塩気が程よく、パラッと炒めてあり、具沢山。すごーーく美味しかった。雰囲気抜きで、主観抜きで、美味しいと思いました。
コーヒーはきちんと食後に。
一見どうでも良さそうだけど、これ重要。食事は食事。コーヒーは別に飲みたい。(ただしスイーツ系は除く)
さらに、理想の純喫茶に必須。漫画、週刊誌、新聞のコーナーもあり。
好きなだけ長居してくれ、と言わんばかりです。
もちろん遠慮なく。本棚から週刊誌を1冊選ぶ。
帰りにマスターに、「この店をブログに書きたい」と言ったところ、「良いことを書いてくだいね」とニッコリ。
良いことしか書きません。だって、ヨイショするまでもなく、素敵な喫茶店ですもん。
これまで縁がなかった田園都市線だけど、青葉台だけは唯一例外となりました(笑)。基本無休(!)とのことなので、またフラッと来てみたい。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
めたもる
開店と同時に入りましたがちらほら常連の方が入られてましたね。
カレーは3種類あり「黒カレー」なるものを頂きましたがちょうどいい辛味で美味しかったです。
あの雰囲気の中タバコをくゆらせながらまったりするのは中々趣がありますね。
2021/05/18 URL 編集
エムケイ
あの雰囲気は得難い。
完全禁煙の喫茶店が増えている中、今でも喫煙可なのですね!素晴らしい!
私はタバコを吸いませんが、喫煙可の喫茶店が好きです。
2021/05/19 URL 編集