国分寺北口都市開発のため、「珈琲専門店 アミー」は5月12日をもって閉店しました。
一言でいえば、非常に残念。お気に入りの純喫茶だったので。
たしかにホームページ上で、再開発により現状の営業を続けるのは難しくなり…云々、書かれていた。でも、そこはそれ。世に言う、再開発なんて宙に浮いたまま半世紀なんてよくあること。アミーの閉店なんて、まだ先の話よ、と暢気に捉えていた。
ところが、ぼんぼちぼちぼちさんからのご連絡で、5月12日で閉店すると知る。
東京都国分寺市本町3-2-2 岡部ビル2F
国分寺市 | 珈琲専門店 アミー
※国分寺北口再開発により、2013年5月12日閉店⇒埼玉県所沢市(小手指)で営業再開
頭に真っ先に浮かんだのが、漫画!
読みかけの漫画があったのだ。閉店までに読破しておかなきゃ!と。
えっ! そこ?
…ええ、そこなんです。こんな邪まな人間ですみません。
早速飛んでいきました。
国分寺駅北口の風景。パチンコ店ニューモナコ(左)とパチンコ店ナポリ(右)、そして2階のアミー。
貼紙も出ていました。聞いてた通り、5月12日に閉店する、とのお知らせ(写真)。
この狭い階段の先には、広々した空間が広がってます。
アミーは新聞、雑誌、漫画が充実しておりました。
行けば確実に数時間単位で居座ってしまう。
また、それを許すおおらかな空気が流れていました。いつ行ってもお客はソコソコ居て、でも満席になることはない。駅前には贅沢なほど広かったので。
他の喫茶店だと禁止事項になってる場合もありますが、ノートパソコンを広げている人もちらほらいましたね。アミーを仕事場にしてた人いたんじゃないでしょうか。
喫煙席と禁煙席とに分かれていましたが、喫煙席の方が広く、居心地も良かったです。
そんなこともあり、タバコを吸わないのに、一度も禁煙席に座ったことはありませんでした。
入ってすぐ目にとまるのは電話ボックス。昔ながらの喫茶店らしいアイテム。
携帯電話が普及した今でも使う人いるのかしら?と思ってたけど、何度も何度も電話ボックスと席を往復するお客さんを目撃したことがあります。レトロ感を醸し出すためのアイテムではなく、きちんと現役で利用されてました。アナログ派の方、いるのです。
8が付く日はサービスデー。利用したことありますが、いつも以上にお客さんで賑っていました。お会計が150円安くなってました。
モーニングは午後2時まで。でも、それ以外の時間も軽食やケーキのセットメニューが充実して、リーズナブル。
せっかくなので、アミーで飲食した写真をここで並べておきます。
私がよく注文したのはナンピザセット。
大型の純喫茶にはかなりの確率でオリジナルグッズがありますが、アミーも例にもれず。たとえば、コースター。これより一回り小さいサイズのものまでありました。
トップの画像の看板と同じコーヒーミルのイラストで、伝票にも同じイラスト入り。
珈琲のお替りは200円。長居するので、重宝していました。
ただ、店員さんを呼ぼうとしても、なかなか気づかれず、お替りしそびれたことも多々。でも、喫茶店なんて多少気が利かないくらいが丁度よいと思っています。
そう、アミーは丁度良い店だった。
クラシカルではあったけど、非日常というほど異空間ではなく、どこの都市にでも1つはありそうなオーソドックスな内装。
照明も暗くないので、読書には最適。かといって、わざとらしい蛍光灯の明るさでもなく。丁度良かったですね。
珈琲や軽食にしても、飛びぬけて美味しいというほどではなく、ほどほどに美味しい。
褒めてるんだか、けなしてるんだか…。
でも、そんな丁度良い喫茶店は、意外とありそうでなかったりする。
日常と非日常の合間にある、丁度良い貴重な喫茶店でした。
斜めに傾いてるのがいつも気になってた、コーヒーゼリーの食品サンプル。読みかけの漫画は読破できたけど、コーヒーゼリーを一度も食べなかったのが最後の心残り。
最終日には行けませんでしたが、満席状態に近く、フードは途中で完売した、と聞きました。
閉店後、アミーを見に行くと…
初めてシャッターがおりている姿を見ました。
そして、閉店のお知らせ。
この後、北口を少し歩きましたが、シャッターだらけで、移転や閉店の貼り紙が目立ちました。人通りが多いだけに、シュールな光景でした。
国分寺市のサイトには、平成25年4月より、再開発事業区域内にて、権利者の仮設店舗の工事を開始した、との記述があります。アミーもこちらに入るのかしら?とぼんやり期待しつつ。どうなるんでしょうか?
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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