蔵前の「らい」が素敵だった、というメールをいただいた。順位をつけているわけではないけど、私の中でも特別な位置にある純喫茶なので、本当に嬉しい。
そして、お気に入りの純喫茶も教えてくれた。そのうちの1つが日本橋にある「COFFEE LOTUS (ロータス)」。
パン系メニューに付いて来るフルーツが付け合わせのレベルを超えた美味しさ、だとのこと。
東京都中央区日本橋3-7-9
土曜も営業しているらしい。でも、一度は平日に行っておこう。仕事帰りに寄った。
黒のシンプルな看板がクール。ライトアップしたショーケースには、クリスタルのような置物がセンス良く並んでいた。
店内にはお客さんの姿もあり、さあ入ろう!としたところ、白髪でオシャレな雰囲気のマスターが出てきた。
「終わりになります」
寸止め (>_<)
実物を見てしまうと、すぐにでも行きたくなるのがサガ。
すぐに土曜日の午後に、訪問。
大通りからは少し外れているし、土曜だし、という考えは甘かった。すでに2組の先客。全員喫煙者の様子。
ただ、こちらは都心では贅沢すぎるほどの広さ。間隔をあけて座った。
内装はやっぱり素敵。黒い椅子が整然と並んでいて、スタイリッシュで大人な空間。黒は無機質になりがちだけど、たっぷりと木の質感を感じさせる壁や柱、そして胡蝶蘭の鉢植えがうまくバランスを取っている。
掃除も行き届いているし、窓からは光がよく差し込む。大変気持ちの良い空間です。
何を注文するかは事前に決めていたが、一応メニューに目を通す。
生フルーツジュースが色々あって、ぐらぐらと心が揺れたが、ここは初志貫徹。
サンドウィッチとコーヒーにした。(実を言うと、ヤキサンドとも迷った)
おお、これ!これがサンドウィッチなのね。
手間がかかっています。中身はキュウリ、ハム、トマト、卵。キュウリは細かくカットしているようだし、卵はとろっとした半熟。その上、食べやすい一口大。
美しき断面が上に、立体的に盛り付けてあります。
そして、噂通り、フルーツは付け合せのレベルを遥かに超えている。彩り豊か。
崩してしまうのはもったいないので、写真に撮った上で、さらにじっくり目で楽しんでから食した。
サンドウィッチはもちろん美味しい。だが、私はやはりフルーツに大きく感動したのです。
まだ時期が早いスイカが乗っているし、メロンも完熟で甘くとろける。林檎ぐらいは酸っぱくても許すのに、甘いのには参った。他にもキウイ、オレンジ、バナナ、パイン。
フルーツ専門店併設のパーラー並だと思う。
今回見送った生フルーツジュースも、きっと絶品に違いない。
次こそは!と心に誓いつつ、新聞を開いて、コーヒーを飲む。
そのうち、2組とも次々お会計。その都度、「まいどー」と元気な声が聞こえてきた。
店内は私1人だけになり、ふと、木の壁に目がとまった。見事な木目。
マスターに伺うと、松の木だと教えてくれた。松脂(まつやに)が出ることもあるらしい。
ええっ!? 松脂って生きているものだけに発生するんじゃなかったの?
「ええ、切っても松脂は出るんですよ」
昭和51年に改装をし、約35年になる等、気さくに、教えてくれた。
純粋に、いい店だな、また来たい、と思った。
このところ、東京駅周辺といえば、京橋や日本橋の再開発で、一気に純喫茶の閉店が相次いでいたが、こうやって新しい出会いもある。
年々、行ける店は少なくなって、ならばせめて、気に入った店にはできるだけ通いたい。
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…なんて書いておいて、東京をしばし置いて、大阪行ってきました。京橋や日本橋の再開発の情報交換がキッカケでメールをやり取りするようになった方が、大阪に行かれ、その報告を受け、私も無性に行きたくなり行ってきました。
2年前に訪れた純喫茶の再訪問と初めての純喫茶。
そして、今回は大阪で、面白い出来事がありました。
決して自慢になることではないけど、私は1つの記事を書き上げるのに、かなりの時間を費やしております。要領悪いので。大阪レポと東京近郊レポを織り交ぜながら、書いていく予定なので、気長に待っていただけたらと思います。
COFFEE LOTUS (ロータス) マッチ (2013年) ※画像をクリックするとマッチ側面が見れます。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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