赤羽には純喫茶が少ない。
何度もこのブログで言い続けているけど、あくまでも街の規模、集う人の数に対して、という話。
そこで今回は、赤羽住人ならだれでも知ってる「梅の木」を書こうと思う。東口駅前に本店と新館の2軒あるが、ワイルドに異彩を放つ新館について。
東京都北区赤羽1-2-9
本店の超一等地ぶりが際立っているが、こちらも同じく東口駅前。充分過ぎるほどの一等地である。
ビルの2階にあり、1階のオレンジがどぎつい大黒屋と派手さを競うがのごとく、窓辺の植物がせり出す梅の木新館。
夜来たのは初めて。といっても、2回目なんだけどね(^_^;
先日アップした赤羽岩淵「暖母」を出た後に寄った。食後のコーヒーが飲みたくて。
純喫茶デアは、すでに営業が終わり、もう1軒思い浮かんだのが梅の木。
奥地に潜む部族? 入口には怪しげな人形。
21時までの閉店時間には1時間近くあったが、先客はなし。
店内は天井まで植物があちこち這い回り、良い意味でゴチャゴチャしている。
ただ、どうせなら、もっともっとやり過ぎてもいいんじゃない?と思う。
ん、でも、あまり内装に凝りすぎると、本業が疎かになるか…。
梅の木は自家焙煎コーヒーの店である。内装はあくまでもコーヒーを楽しむための舞台。主役はコーヒー。
マスターも若い男性アルバイト店員も、蝶ネクタイで正装している。真面目にコーヒーを提供する、正しい喫茶店なのだ。
一押しのブレンドコーヒーを注文。
濃くどっしりした味で、量もたっぷり。
BGMのビートルズが流れる、ゆるい雰囲気の中で、コーヒーを楽しんだ。
とうとう飲み終わるまで、他のお客さんは入ってこなかった。前回はかなり賑っていたのだが、夜の赤羽は飲み屋ばかりで、喫茶店には足が向かないのだろうか?
……と思いきや。
「他にお客さんがいらっしゃらないので大丈夫ですよ」とマスターが言ってくださり、写真を撮り始めたところ、ドドッと60歳代位の女性団体客が入ってきた。何かの会合の2次会といった雰囲気。
ガヤガヤした感じがいかにも赤羽らしい。
私はもう帰るけど(笑)。
外は電気でギンギンギラギラ。駅から出てくる人に逆流しながら、JR赤羽駅改札口をくぐり、埼京線に乗った。
梅の木 マッチ (2013年) ※画像をクリックするとマッチ側面が見れます。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
紅茶っちゃ
2023/09/24 URL 編集
エムケイ
「梅の木」は他にもありますが、ここは異色の個性派で楽しい店内ですね。
ずっとご無沙汰してるので、また行ってみたいです。
>新しくクリームソーダを5種類始めたようで、あー失敗したと思いました
クリームソーダ5種類。
赤、青、緑、黄、紫とかですかね。
純喫茶ブームに乗ってるんですかね。
個人的にはそのお店が決めた1色だけの方が好みです。
2023/09/27 URL 編集