「純喫茶 パール」は広島駅南口の寂れた再開発エリアにある。 ここに来たくて広島に来た。
広島県広島市南区松原町5-4 (広島駅前/猿猴橋町駅)
※2012年11月25日閉店
前からずっと憧れていたので、広島駅に着くなり、まずこちらに。入口は2箇所。路面電車が始終走る電車通り沿いの正面入口。
この通りに面したテーブル席からは路面電車が眺められる。お客さんが常に座っていたので特等席ではないかと思われる。
もう1つの入口。こちらは「茶房 ブランカ」のすぐそば。常連さんはこちらからも結構入ってくる。近くに洋品店「ハイセンスの店 あかね」。
メインの入口から入るとレジに立つマダムにむかえられた。2・3階へ続く見事な螺旋階段が目に入るが、準備中の札があり現在は使われてない模様。(3階は自宅だとの説)
カウンターに座席はなく、マスターが常駐。中にはアンティークで怪しげな置物が置かれている。
なんとなく窓際の席へ。
ワインレッドとも濃い赤ともいえる透け透けのカーテンが妖しく色っぽい。椅子はダークブラウン。座り心地が良い。
そしてカウンターと漫画棚の奥は雑然とした物置場のようになっていたが、なんと檻にうさぎがいてびっくり。シュールな光景だ。
レジに立つマダムは常連のお客さんの顔を見るなり、「アメリカン」などとカウンターのマスターにオーダーを通す。 そしてお客さんは入口の新聞を手に取り席につく。なんともスムーズ&システマチック。感動!!!
音楽は流れておらず、テレビがBGM代わり。2箇所あるが、店が広いので音が混ざることはなかった。競馬中継だった。
ふと思ったのはきらびやかなシャンデリアがあるわけでもなし、ステンドグラスがあるわけでもないのにゴージャス純喫茶の印象があること。たしかに広くて天井が高くもあるがそれだけではない。きっと店全体に漂う強いオーラのせいだろう。
広島で絶対行っておくべきといったら、宮島の厳島神社と原爆ドームの2つの世界遺産。そして純喫茶パールを私は挙げたい。とうとう3日連続通ってしまった。ただ再開発計画は否応なしに進んでいるし、いつ無くなってもおかしくないという儚い存在でもある。
もう一度、行くか…。
3日も通って注文した数々。ちなみに常連さんぽいお客さんはコーヒーのみの注文ばかり。ミーハー丸出しですね(笑)。
*あんみつ(650円)とブレンドコーヒー・ピーナッツ付(360円)
*エッグセット(760円)
モーニングセットはなく、この他に3種類のセットが終日注文できる。(他:トースト、ロールパン、ハムサンド)6:00ちょっと過ぎに行ったんですが、お客さんが結構入っててビックリ!広島っ子。どれだけパールが好き? 朝っぱらから漫画に読みふけってる若者もいた。
*ミルクセーキ(700円)
フローズンだった。氷がシャリシャリ。夏の方が良かったかも。
この辺り、どこまでも時間が昭和のままだ。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント