仮説その1 「芸人さんは純喫茶が好き」
仮説その2 「行きつけの純喫茶は劇場の近くにある」
例えば、浅草ならば演芸ホールの近く「純喫茶ブロンディー」。「浅草芸人御用達の店」との看板を掲げており、有名になる前のビートたけしさんが通っていたとのこと。新宿ならば「珈琲西武」。ルミネtheよしもとからも近く、吉本芸人が出没するらしい。というか、私は現に珈琲西武で出くわしたことあります。たまたま座った隣のテーブルに吉本のピン芸人Aさんが後輩芸人E・YのTさんと一緒にいました。(←伏字が怪しすぎですみません)
で、新宿三丁目。新宿末廣亭という歴史ある寄席がありますが、その真裏に噺家が打合わせや休憩に利用する純喫茶があります。まるで楽屋のようでありますが、店名はそのままズバリ「純喫茶 楽屋」。50年以上の歴史があります。
東京都新宿区新宿3-6-4
もちろん末廣亭の芸人さんだけでなく、一般の人も普通に利用してます。どうやら伊勢丹の従業員の方もよく来るそうです。
階段脇には寄席のポスターがビッシリ。階段を上るとセンサーが反応するのかブーと音がします。
店内は和の趣。窓辺は障子。縁起をかついでか神棚も。
ずらりと並んだ短冊メニューが目を惹く。喫茶店らしからぬ、うどん、そばもあります。
先客1名。芸人さんだろうか? 残念ながら落語界には明るくないので、なんとも言えないが、この方の背を眺める位置のテーブルに座ることにした。
注文は…と。壁の短冊から礒辺餅と…うーん。飲物は…。キリンレモン? これにしよう。
カウンターの女性に注文。ママと呼ぶには相当お若い方! どうやら3代目のようですよ。
「もしよかったら…」と、礒辺餅と甘辛い餅(楽屋餅)の2種類を合わせて3個、コブ茶付きの寄席餅がある、と教えていただく。
なるほど、両方の味が楽しめて、かつ飲物も付いているお得なセットということですね!(なんだかセールストークみたい)これにしてみます!
「キリンレモンはその後で足りなかったら追加注文したら」と親切に助言してくれました。
了解です!
砂糖醤油でからめた楽屋餅が美味しい。こっちを2個にすれば良かったかな?とか考えながら餅3個食べると結構お腹いっぱいになる。
昆布茶はマグカップ。うん、庶民的。
それにしても最初から最後まで、お客さんは例の(推定)末広亭の落語家さん1人だけ。微動だにしないが、誰かと待ち合わせでもしてるのか? それとも出番までギリギリまで粘るのだろうか?
小さくラジオだけが流れる空間で、だらだらとしていると、ママさんより、「今日は8時には閉めますのでよろしくお願いします」と声をかけられた。昆布茶も飲み終わったことだし、帰ることにしよう。
お会計のときサバサバした口調で、「キリンレモン注文しなくてよかった?」と訊かれたが、実を言うとすっかり忘れていた(笑)。
そして動かざること山の如しな推定落語家さんもお会計。「いってらっしゃいませ(のような言葉)」をかけられ階段を降りてゆきました。
やはり落語家さんだったのか。
こうなってくると仮説は仮説でなく事実になってきます。やはり劇場近くに芸人さんは集う、と。
テレビ朝日 アメトーーク様
アメトーークで「純喫茶芸人」をぜひ見てみたいです。名曲喫茶ライオンがお気に入りと力説していたピース又吉さんを筆頭に、芸人さんのオススメする純喫茶を紹介したり、理想の純喫茶、純喫茶ではなにをするのか?なんてトークしてくれたら面白そう。東京だけじゃなくて、お笑いの本場大阪の純喫茶も合わせて、東西純喫茶対決とかいいと思います。(ありえない事ですが)万一こちらをご覧になることがあれば、ご検討ください。楽しみにしてます!
純喫茶 楽屋 マッチ (2012年)
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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