吉祥寺駅を出ると見える「末広通り」という小さな商店街に、「紅珠苑」という小さな喫茶店がある。
前に夜7時過ぎに通りかかったら、ちょうどマスターがシャッターをおろしてるところに出くわした。そのときは「へぇ・・・こんなところに喫茶店が。7時前に来れば開いてるのかも?」
と思い、18時40分頃来てみた。(←たいして早くもない)
東京都武蔵野市吉祥寺南町2-3
※閉店
でもラッキーなことに開いていた。
前はシャッターが降りてたので店の外観も中もまったく想像できなかったけど、いざ、見たら、いいじゃない、今の私の好みです。かなりドストライク。
ベージュとこげ茶色がいい具合に枯れた味わいがあって。しかも雨の夜、店からもれる明かりがムーディ。
えーーー!!なんかいい感じかも。中をのぞいてみた。
薄茶色のガラスを通してですが、狭い店内であることがわかる。カウンター数席、テーブルは・・・思ったよりもあるか?
すぐに入るつもりだったけど、店の側面からぼんやりと差す看板の明かりに目がいった。
そうだ!!店の脇も見てみよう。
わっ!窓がかわいくレトロな感じ。
看板の女の人の表情がいいなあ…。色合いも好き。
ときめきながら入店すると、カウンターにマスターが。
私の外での一部始終を見ていたかもしれない。(恥ずかしい)挙動不審な感じの不審者そのものだものね。
壁に掛かるメニューを見ると、コーヒーは種類豊富。ヨーグルトシェイクなんてのもあって心ひかれたけど、無難にブレンド(400円)を。そしてチーズトースト(350円)も。
ここは完全に珈琲専門店で、食事はトースト数種、ホットサンドのみです。
出来上がるまで時間があったので店内観察。
奥の壁には西洋人形(貴族?舞踏会?)がいっぱい入ったケースがある。
枯れた店だと思い込んでいたけどとんでもない!絢爛豪華な部分もちょこっとあるんです。
ただ、それでも全体は古きよき喫茶店の店内です。
材質にはとんと疎いですが、大理石(ではないと思う)風のテーブル、こげ茶色の椅子、べっ甲飴色のお水のグラス、灰皿なんかはシンプルで好きです。
店内は私1人。
チーズトーストを食べ、ブレンドを飲みながら、雨の中傘を差しながら急ぎ足で歩く人、向かいのティップネスを店内から眺める気分はなんともいえない寛ぎの時間。
マスターの姿が見えないと思ったら、カウンターの端の椅子に座っていました。お客さんを居心地悪くしないためなんでしょうね。
[2014/05/11 追記]
もうここ何年開いているのを見たことがないので、おそらく閉店(あるいは長期休業)ではないかと。
[2016/05/15 追記]
別の珈琲店に変わってました。建物脇の可愛い窓枠はそのまま。看板には、LIVE COFFEE special coffee
エムケイ
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