入るキッカケはささいな事だった。
L字型の看板が珍しくて足を止める。 →中央珈琲のロゴ →あまり見ない。 →なら、入ろう。
こじつけでしょうか? まあ、そうかも。要はなんとなく、です。
東京都豊島区南大塚2-41-7
「珈琲館 ろあーる」は洋品の勉強堂の2階。ドアを開けると客はなく、18時を過ぎていた。
もう終わり?
引き返すつもりでいると、ママさんから「7時までですが…」と一言。
全然余裕です。
椅子は緑のベルベット。窓際の席に座った。というか、全席窓際なのである。
メニューを見るとコーヒー中心で、食べ物はトーストやケーキなど軽いもの。
いまどきの純喫茶ではなんのかんの言っても、カレー、ピラフ、スパゲティーなど食事ができる所が多いと思う。ランチタイムに食事目当てのサラリーマン客は多いはずだが、ろあーるは本来の意味での純喫茶だった。
珈琲を飲みながら大通りを眺めました。見られるのは落ち着かないが、見下ろすのは気分がいい。
束の間の夕暮れ時を楽しみました。
「あまりいいマッチじゃないけど」と前置きしてから、取り出してくれたマッチはシンプルに店名が入ったブック型でした。
マッチはお店で過ごした時間と共に記憶する思い出の品。どんなものであれ私にとっては良いマッチです。(とはいえ、たまに見る白紙のマッチは別。手書きでも良いので店名が入ってると嬉しい。)
気さくなママさんと話しているうち、あっという間に閉店時間。慌ててマッチのお礼をして店を出ようとしたら、入れ違いにお客さんが入ってきました。
常連さんかな? 背後からテレビの音に混じった楽しそうな談笑を聞きながら階段を降りたら、辺りはすっかり暗くなっていた。
珈琲館 ろあーる マッチ (2012年)
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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