隅田川の近くにある言問橋西交差点は変形して見えた。五差路というヤツである。私はこれがどうも苦手。できうる限り直角で、碁盤の目状であって欲しい。が、思わぬ出会いがあるのもこの五差路であった。
この五差路は見晴らしが良く、スカイツリーがきれいに見えます。ついつい写真を。ここは人気のスポットなのか記念撮影するグループ、携帯写メするサラリーマンがいました。
観光客がうろついてる交差点ではありますが、5本のうち1本を選び進むと急激に人けがなくなった。なんだかこのパターン、千束五差路のときと似てる!
心臓ドッキドキしながら歩くと、タバコ店併設の「喫茶 あかね」を見つけた。
東京都台東区浅草7-6-5
あかねのフォント可愛い。
ただ、この日は目指す場所があった。東浅草にある「純喫茶キャノン」。何度も何度も振られ続けて思い焦がれている純喫茶。まずは目的地へ向かう。
ごめんね、あかね。
えーと。喫茶あかねです(笑)。キャノンには今回も振られました。ご縁がないのかな。
ママさんカウンターにスッポリ埋もれてます。可愛い。
クラシック音楽が流れる空間。若いカップルが純喫茶デートしてました。
テーブルに置いてあるメニューは、料理の写真をきれいにファイリングした丁寧な出来栄え。相当マメじゃないとできません。
あかねさんが作ったのかな?
ドリンク系は言うに及ばず、豊富なフード系メニューに意気込みを感じた。もしや、頼めばメニューにないものでも臨機応変に作ってくれたりして?(未確認)
キムチチャーハンを食べてみたかったけど、お腹に余裕がないのでコーヒーに。
注文を受けてからサイフォンでいれてます。
銅板の模様が美しいテーブルを眺めながら待つ。
奥には新聞あり、漫画あり。
「彼女を守る51の方法」という漫画をなにげなく手にしたが、あっさり引き込まれ1冊読みきりました。お台場で東京直下型地震に見舞われるという話…。リアルすぎる。
たまたま見つけた喫茶店ではありますが、すこぶる居心地が良かった。お目当ての喫茶店に試行錯誤して入るのも良いが、意図せぬ出会いが楽しい今日この頃。
読み終わった漫画を棚に戻し、そろそろ店を出ようかと思ったそのとき。カウンターにある「モヤモヤさまぁ~ず2」のDVDに目がとまった。
モヤさまは好きだけど、実はテレビで見たのは数えるほど。ひょっとしたら私の知らぬ間に「喫茶あかね」も登場したのだろうか? 汐入の若いムード「喫茶平林」のように。(2012年4月15日に放送されたらしい)
カウンター越しでママさんに訊ねてみました。
「いえいえ、ただ好きなだけです。うちはまだ出てないんですよ」
あら! いつかモヤさまで喫茶あかねが登場するのを楽しみにしてます(^^)
この機会なので、店名についても質問。
貴女があかねさんなんですか?
否。
初めて知ったのだけど、コーヒーはアカネ科なのだそう。他にもこちらのお店は西向きだとか(あかねは漢字では茜)。
色々意味がこめられてますね。
そしてお会いできませんでしたが、あの丁寧なメニューは息子さんが作ったそうです。言われればなるほど。若い感性が感じられます。
勝手に息子さんが期待の若き後継者だと思っていますが、どうなんでしょう?
お店を出る前に最後にひとつ。東浅草のキャノンについて訊いてみました。喫茶店のことは喫茶店に聞くのが一番です。いつやってるのでしょうか?
この近くにキャノンの息子さんが営む「純喫茶ニューキャノン」という店がある。そこで訊けばキャノンのことも分かるかも、と教えていただきました。純喫茶ニューキャノン?来る途中見かけなかったけど…?
とりあえず探すだけ探してみようか…。ちょうどお客さんが煙草を買いにきたので、そそくさとママさんにお礼を言って店を出ました。
(左)純喫茶キャノン、(右)純喫茶ニューキャノン
すると、ほんの数秒でわき道を発見。この辺だろうか…。覗き込むと当たり! 「純喫茶ニューキャノン」が見えました。そっくりなフォントが姉妹店であることを物語っています。残念ながら、こちらもシャッターが下りていました。
喫茶 あかね マッチ (2012年)
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント