藤沢駅北口から市役所に抜ける細い路地には、3軒の純喫茶が軒を連ねていています。
ジュリアン、Fドーリー、灯 (ともしび)
今回入ったのは「灯 (ともしび)」。今にも雪がしんしんと降りそうな寒い夜でした。
神奈川県藤沢市藤沢111 (藤沢駅北口より徒歩2分)
※閉店
丸窓が印象的な「ジュリアン」には以前訪問したことがあります。
当時はパンチの効いたジュリアンだけに興味を持ちました。灯は妙に落ち着きすぎに見えたのです。良く言えば正統派。
とりあえず、「ま、いっか。次で」とスルー。
それから2年近く経過。この日は仕事で近くに来たので、帰りに寄ろうと思い立ちました。寒いからさっさと帰りたい気持ちを抑えて。
なぜなら、個人的なことですが、過去に「ちょっと面倒」なとき「ちょっと無理」すると、「予想外の良いこと」が何度もありました。なので、ちょっと面倒なときはちょっと無理をすることに決めています。
そのせいでしょうか? 以前の昼見たときとは違い、夜は暗闇に浮かぶオレンジの「灯」の文字、瓦斯燈のイラスト付きの看板がとても魅惑的な姿で私を誘います。
入ってすぐにノックアウト!!! とても好みの内装です。
ワインレッドぽい茶系のカーテン、シンプルでモダンな黒い椅子、照明はカーテンと同系色のシェード。窓は格子状で真ん中にはステンドグラスが嵌め込まれています。暖色の明かりで店内を柔らかく包んでいました。
大きくは3つにスペースが分かれています。窓際の少し小高くなったエリア、日本庭園の見えるエリア、キューブ型照明が下がるカウンター。それぞれが魅力的でした。
日本庭園の見えるエリアは団体さんが盛り上がっていたのでそれを避け、小高くなったエリアへ。
こちらは仕事の話をするサラリーマン、デート中のカップル、1人で読書をする熟年男性、と客層は様々ですが皆静かに過ごしています。
お腹が空いていたのでナポリタンとホットコーヒーにしました。
食後にはサービスでお茶も付きます。
お店のご主人と奥様はとても家庭的な温かさを持った感じの良い方。正直、お値段はそれほど安くありません。それでも途切れずポツポツお客さんが訪れるのはここがとても居心地が良いからでしょうね。
壁の絵が気になり近寄ると、この灯を描いたものでした。どなたが書かれたんでしょうか?常連のお客さんでお店のファンの人かな?
ちょっとした無理したのは正解。とても素敵な時間を過ごせました。
ジュリアンと灯。甲乙付け難いですが、この日だけの気分では灯に軍配が上がりました。
喫茶好きな方で藤沢に行かれる方。お時間が許せばジュリアンと灯の両方訪れてみてはいかでしょうか。
灯 (ともしび) マッチ (2012年1月) ※画像をクリックするとマッチ側面が見れます。
[2015/10/16 追記]※後に閉店
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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