阿佐ヶ谷駅前・中央線高架下「あさがやゴールド街」。老朽化による取り壊しのため、テナントは軒並み立ち退きを強いられている。
このような状況下、2階「可否茶館」が8月31日にその長い歴史に幕を閉じた。「日本最初のコーヒー店」の看板を掲げた喫茶店だった。
阿佐ヶ谷といえば店内ブランコの「gion」か名曲喫茶「ヴィオロン」ばかりに行き、「可否茶館」には1回行っただけだった。そういう意味では熱烈なファンでも、良いお客でもなかったが、閉店を知り、非常に寂しくなった。
そこにあること、存在そのものが私にとって意味があった。
私がよく読むブログで閉店情報は事前に知ってはいたが、なぜか行くのは気が進まず、あっという間に閉店していた。行かなかった理由は省略。
閉店数日後9月初旬のこの日、「ヴィオロン」に向かう途中、ふと思い出し、ゴールド街に寄ることにした。
シャッターが下り、閉店の貼り紙。
立ち止まる通行人は多い。記念撮影をする若者もいた。
可否茶館閉店のニュース
いずれはこのゴールド街も取り壊され、跡形もなく、何事もないかのように、そっくり新しいビルになってしまうのだろうか。せめて現在の姿を残しておこう、と思い、ブログに綴っておきます。
ゴールド街1階入口。
「可否茶館」が閉店したことにより、2階へは立ち入り禁止。
1階を散歩する。
シャッターだらけ。
そしてたどり着いたのは洋食屋「クロンボ」。平成の今となっては放送コードギリギリな店名ではあるが、昭和の時代にはいたって普通の店名だ。
ここは「可否茶館」の閉店の1ヶ月前7月末で閉店した。
閉店の貼り紙。
よく見ると、閉店を惜しむ方たちからの寄せ書きが。まるで池袋のキンカ堂の閉店のときのようです。
「貧困の僕には神様でした」の書き込みが特に印象的。
そして窓ガラスにはマーカーで「ナポリタン食べたい」。
1階はスカスカ。「可否茶館」の閉店により、1階の立ち退きが急加速するような気がする。
せっかくなので、閉店2日前(2011年7月29日)に入ったクロンボの写真を載せておきます。
ドライカレーはみそ汁付きで450円
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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