シルバーウィークを利用して札幌・小樽で純喫茶めぐりをしてきました。
紹介する順番はまったく時系列ではありません。私の性格的に美味しいものは後、ではなく、美味しいものは真っ先にという主義。特にオススメの素敵な純喫茶は真っ先に紹介したいのです。
ということは、言わなくても分かりますね。これから紹介する小樽・花園銀座商店街「喫茶 コロンビア」はまさしくソレ! 一押し。
北海道小樽市花園1-10-2 (小樽花園銀座商店街)
2023年8月31日閉店
ここは観光客の動線から微妙に外れた商店街。小樽駅からは15分以上軽く歩きます。
駅前で配布していた「小樽商科大学 深田ゼミが紹介する 小樽観光スポット地図」を学生さんからいただき、それを見ながらたどり着きました。小樽だと一般的には都通り商店街の「純喫茶 光」が有名ですが、なぜか喫茶店は「コロンビア」だけを紹介していました。
紹介文を引用。
創業62年を誇る、歴史ある喫茶店です。お食事のメニューからデザートメニューまで豊富に取り揃えられています。ボリューム満点で大満足間違い無しです!!(小樽駅から徒歩約15分)
こういう地元の、とりわけ学生さんの口コミにはすぐノッてしまう私。地図を頼りに真っ先に喫茶コロンビアにやってきました。
コロンとしてて可愛い看板。
入口で一呼吸置き、深呼吸してから入店。
船の模型「日本丸」が目に入った。オーナーが船が好きなのだとか。
港町小樽らしいですね。
でも、、、
それよりもなによりも、、、
私の心を一瞬で奪ったのはこれ。
見よ!
この煌びやかな輝きを。
頭上から燦然と降り注ぐ光。
深紅のベルベットの椅子が並ぶ。
「お好きな席へどうぞ」と言われましても、、、
あたふたする程、とっても広い。
その上、2階もあるそうです。(ただし貸切のみ)
入口の窓際席では、女子会で盛り上がってました。(これは彼女らが帰った後撮った写真)
奥までシャンデリアが連なっています。
そして、窓から見えるのはなんと…。
日本庭園。
もうため息つくしかないですよね。思わず店員さんに「す、すごいですね」と漏らしてしまいましたよ。そんなお客の反応も慣れっこなのか、若い女性店員さんは静かに微笑んでいました。
メニューをいただいてザーッと流し見しましたが、たしかに食事・デザート豊富でした。なんでもありますよ。
日替わりランチのオムライスのセットにしてみました。
たしかにすごいボリューム。小樽商科大学深田ゼミの学生さんよ。君たちは偉い!!
喫茶でコロンビアを一押しする理由がよく分かります。純喫茶マニア視点ではゴージャスな内装ばかりに目が行きますが、地元の、それも食べ盛りの学生さんの胃袋をがっちりつかんで離さない、普段使いの喫茶としても重宝してるというわけです。
大きいオムライスにパイナップルが添えられ、スープ、サラダ。
オムライスのタマゴもとろとろで、喫茶店の味にしてはレベル高かったです。
食後にはコーヒーとアイスクリーム。プリンかアイスか選べます。
マッチもいたいだいたので一緒に記念撮影。
流れる音楽はボレロ。62年の歴史が作り出す重厚な内装と見事にマッチしてました。
お店の方によると、62年間改装は一切してないのだとか。それにしてはメンテナンスが良く、掃除も行き届いており、高級感が漂ってます。
窓から日本庭園を眺めながらぼんやりしていると、ゴーーと電車が駆け抜けました。駅からは離れているのですが、地図で見るとJRの線路のそば。旅情をそそられました。
夢のようなめくるめく空間でした。東京から帰ってきて何週間と経つのに、いまだにときどき思い出すのです。
喫茶 コロンビアマッチ (2011年9月)
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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