橋本駅前のわき道でひっそり佇む「パーラー美花」。
和歌山県橋本市古佐田2-2-18
本当にひっそり。
看板を隠してしまったら、分からなくなってしまうでしょう。
ドアに貼ってあるレトロな可愛らしいシールを見ていたら、居ても立っても居られない。ここだけは入っておかねばと入店。
息をのむ美しさ。
美しいグラデーションの壁。「パーラー美花」を唯一無二の存在として決定づけています、
70年代風のサイケデリックな模様の壁ですが、同じ壁紙を他の店で見た事がありません。この壁を見るためだけに、わざわざ行く甲斐があります。
魅力的なのは壁だけではありません。ガラスブロック、ドライフラワーの装飾。素朴だがセンス良く飾られたカウンター内の生花、スタイリッシュな旧式のエアコン、昔のグラビアから抜け出てきた健康的なビキニ姿の女性。どこもかしも全部素敵。完成度が高く芸術的。
席に着いても、あれも素敵!これも素敵! キョロキョロ眺め回してしまいました。
入るまではカウンターだけなので、喫茶としての寛ぎは諦めていたんですが、妙に落ち着ける。やはり純喫茶は入ってみないと分からない。視覚的な美しさと寛ぎを両立する良き純喫茶です。
マスターの醸し出すオーラも素敵でした。控えめでふんわり優しい。
ぐいぐい来るわけでもない、でも突き放すような冷たさとも違う。話しかければ程よく返して、話さなければ放っておいてくれる絶妙な接客が居心地が良い。
秋でしたが暑かったので、レモンスカッシュ。
分厚く大ぶりな模様の入ったレトログラスが可愛い。
きちんとレモンを絞っているんでしょう。適度に甘酸っぱく美味しい。
蜂を気にしながらソーーッとドアを開けて、小走りで橋本駅へ。
3個で一つの絵になるマッチ。なぜ馬車?
すでに消滅した「ニチイ」の表記に時代を感じますが、わき道の向かいにある「橋本ショッピングセンター」の前身が「ニチイ」だったんでしょうか。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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