羽咋駅前「朱鷺」。能登は本州最後の朱鷺の生息地だった。
石川県羽咋市川原町チ169
涼さんのブログで拝見し、薄暗く秘密めいたひっそり感に惹かれました。
しかし私が訪れたのは午前中。ロータリーに面した大きな窓は東向きなので、午前中は陽の光が燦々と差し込み、眩いほどの明るさ。
薄暗いと思って入ったので面食らいました。
午前中は常連さんが集う時間なんでしょう。カウンターには先客もおり、後からもお客さんが出入りする賑やかな店でした。
薄暗くもひっそりもしていなかったのですが、地元の空気が濃厚に感じられ、能登にいる事をしみじみ実感。
痺れるほどカッコイイお手洗いのドア。朱鷺ではないですが、強そうな鳥の飾りがエンブレムみたい。
少し外れた隅っこに別室がありました。
クラシカルで濃密な柄の壁で、ここだけ他とテイストが違った。
窓からはUFOが見えます。「羽咋はUFOのまち」ですからね。
こちらもカウンターの飾り棚が凝っていたり、飾っている絵もセンスが良い。
残念ながら真正面からカウンターの素敵な飾り棚の写真は撮れませんでした(T T)
お客さんが新聞を読みながらカウンター越しにママさんと世間話をしています。前日の朝の「中央茶廊」もでしたが、金沢の話をずっとしていました。
一都市集中、大都会すぎる。七尾でも羽咋でも、この辺りでは何でも金沢が中心なんでしょう。
「金沢には21世紀美術館があるよね。でも観光客が多くて混んでる。喫茶店も入ったけど、パティシエ? ケーキが高かった。七尾でいい」
七尾というのは七尾美術館の事でしょう。「木馬」に行く途中で通り過ぎました。
随分前に21世紀美術館に行った事があります。地方の大きな美術館という枠を飛び越えた、個性的で魅力的な美術館でした。でも行くと疲れる(笑)。
美術館の話題を聞いてハッとしたのですが、もしや?
涼さんのブログで見た朱鷺の写真は建物の写真に変わっていました。展示替えをしてるんだと思います。
そして大変ショックな事に、店内の印象を大きく決定づける朱鷺のオブジェ「巣立ち」は無くなり、椅子に変わっていました(T T)
朱鷺のオブジェだけは常設展示でいいと思います(T T)!!!
お手拭きのトレイもポップアートっぽい。
さて、こちらで何をいただいたのかというと…
「コーヒーだけですが」と口頭で告げられ、コーヒーを。朝だったのでモーニングを期待したのですが、仕方ありません。前日の「中央茶廊」もモーニングが無かった。能登にモーニング文化は無いのでしょう。
2時間後にはランチをする予定なので、もっともっとお腹を空かせて美味しくいただくのも悪くありません。
コーヒーカップには朱鷺の店名と朱鷺の絵。こりゃ~最高だ!
手でカップを撫でると、その部分が指に触れる。洗うたびに剥がれていくのか、ソーサーは消えかけていました。
カップはきれい。
「とき」のフリガナも付いてます。読めない人もいるだろうし(私は書けない)。
窓には「TOKI」の字。
「トースト」と言いながら、お客さんが後から入ってきました。ママさんは「はい」と返事をしています。トーストはあるのね? パンをトーストする美味しそうな匂いが店内に充満し、ジャッジャッとリズミカルにバターを塗る音。
カクカクとスタイリッシュな感じも受けるビルの1階にある「朱鷺」。入店するのは基本常連客なんでしょう。看板は出ていませんでした。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント