次いつ来れるか分からないので、一本杉通りにも足を延ばしてみました。
一本杉通りは2つの川の間にある一本道。
1つ目の川は御払川(凄い名前!)御祓川(みそぎがわ、みはらいがわ)から分岐した支川みたいな川。県道と平行に海まで流れています。ここからわき道にそれる。
これは廃墟? 昔の純喫茶の看板みたいな字体の「北陸銀行」。
現在は銀行業務は行っていないようですが、イベントスペースか何かで使ってるみたいでした。
本物の「北陸銀行」がすぐ近くにある。近場で移転したんでしょうかね。
こう言ったらなんですが、古くても昔の建物の方が重厚感があって、見比べると安っぽく見えます(^_^;)。
どこにでもあるキリスト看板。
酒屋の青銅看板「高澤勇吉商店」。フルネームだと古く感じますね。
和ろうそく?
和風のろうそくというと、仏壇で使うろうそくを思い浮かべてしまいます。
【追記】高澤ろうそく店(登録有形文化財) 明治43年 木造二階建 土蔵造
さっきまで歩いたリボン通りよりも時代がひと昔、ふた昔古そうな通りです。昭和よりも江戸みたいな? 悪くはないけど、個人的な好みの時代からは外れるかな、と思っていると……
高度経済成長期キタ!
勝手に決めつけてますが、これは高度経済成長期のファザードですよね?
やっぱりこの時代が一番ワクワクします。
「ミセスの八木洋装店」。ここでもアラビア風の吹き出し(?)が使われてますね。
一般のお宅にしては随分ハイカラ。
【追記】「コーヒーと軽食の店 茜 屋 珈琲茶房」という喫茶店でした(T T)。
ふとん仕立て・わた打ち直し「伊勢福」
布団屋さんはあっても、打ち直しを謳ってる店はあまり見ません。前回リボン通りで見かけた「貸本屋」と同じ位古い業態です。
大物登場! 凄い看板建築です!
人の顔みたいなコミカルな洋風建築。大正?昭和初期?
凝った装飾。
これは何をかたどってるんだろう? 両端が万年筆のペン先にも見えます。古い文房具店だったりするのかな…
現在は個人宅のようですが、これだけ立派な看板建築だと、誰でも足を止めてしまいますよね。見られる事が嫌いな人だと、うんざりしそうですが、このレベルですし、やっぱり見たいです(^_^;)。
わき道にそれてみましたが、やっぱりこの看板建築に目が行く。一本杉通りで印象的な建物でした。
【追記】旧上野啓文堂(登録有形文化財) 昭和7年頃 木造二階建。創業者上野啓によるデザインと伝えられる。昭和7年開業の万年筆・文具店。
理容「まつたに」。一本杉通りには何軒も理容院がありましたが、こちらが一番カフェー建築っぽさがありました。
宝石・貴金属・印章「前田宏陽堂」
上の3つの漢字が梵字みたいに見えます。
せんと君? 飛び出し注意
扉の文字がカーテンに影になってる「わくうら印刷」のあるわき道に、そそる一画がありました。
パン洋菓子店と「広瀬ストア」という商店。
渋いテントに4つの四角い穴がアクセントになっています。コカ・コーラのドアもいい感じ。
おや? パン洋菓子店にも「広瀬ストア」の看板がついてます。別の店が2つ隣合わせになってると思い込んでましたが、同じ店なんですね。となると、どちらかが後から増設したんでしょう。
三ツ矢ソース。うっすら消えかけてますが、三ツ矢サイダーとよく似た3つの矢のロゴが入ってます。
同じ並びにある「サロンド・あき」もアールがいい感じ。
木造、木造、タイル
花屋と特撰能登牛「田中屋」を通り過ぎると、一本杉通りは終わり、「小島橋」の信号と川があります。今回の川は1つ目の川など比べ物にならない位大きな川でした。御払川御祓川(みそぎがわ、みはらいがわ)という凄い名前の川ですが、悪いものを払うとかそんな意味でしょうか?
そろそろいい時間になったので、七尾駅で自転車を借りに戻りましょう。観光案内所には9時で予約してましたし(^_^;)。
帰りにも別の飛び出し注意を見つけた。違うのは分かってますが、奈良の「せんとくん」と印象がかぶるんですよね。
一本杉通りは天正10年(1582)以降、元和2年(1616)までの35年間に出来た、かなりの歴史ある通りでした。
歴史的な背景に興味がないわけではないのですが、純喫茶も街歩きも、できるだけ事前情報なしに実物に触れたいと思ってます。
知りたくないわけではありません。
自分の感じた事が事前情報に引きずられるのがイヤなんですよね。たいして好きでもないのに、歴史的価値が高いから、好きだと思い込んでしまったり、文章を書いてしまう事がイヤなんです。
同時に正しい情報を知りたい気持ちもあります。
だいぶ回りくどいですが、一度何も見ずに書き上げ、その後で一本杉通りのサイトで知った正しい情報を答え合わせの意味もこめて書いておきたいので、後から知ったことを赤文字で追記しました。
【参考】能登・七尾 一本杉通り サイト運営:一本杉通り振興会
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント