「吉祥寺の『アンデルセン』で喫茶した」
東京都武蔵野市吉祥寺本町4-10-12
昨年もらった友人のメールにそう書いてあったんだけど、吉祥寺の「アンデルセン」なんて知らないので、Google検索をしてみたら、「アンデルセン東急吉祥寺店」が出てきた。
パン屋だよね…吉祥寺の「アンデルセン」には併設カフェがあるのだろうか?
ところが、パン屋ではなく、純粋な喫茶店。「アンデルセン」という単独の喫茶店が吉祥寺にあるらしい。
「大東京信用組合吉祥寺支店の裏手、パウリスタコーヒーの看板が出てるので行けば分かる」という話。
「大東京信用組合吉祥寺支店」を目指して大通りを歩いていると、見覚えのある喫茶店。
「プチ」じゃありませんか!
以前入った事があります。飲み物だけしか注文してないのに、お菓子がどっさり出てくる愉快な喫茶店でしたが、1人で入るには持て余してしまいます。あの時は3人で入りました。なるほど「プチ」の近くに「アンデルセン」があるのね。
ほどなく「大東京信用組合吉祥寺支店」が見えてきました。教えてもらったように裏手に回ると、パウリスタコーヒーの看板が見えてきました。住宅街ですね。
自宅兼喫茶店といったところでしょうか。
ドアを開けると、カウンターでお客さんと話し込むマスター。
店内には書類(?)があちこち積んであり、自転車やバイクが飾ってある。
ええっと…一体どこに座ったらよいのでしょうか?
カウンターとテーブル席に分かれているのですが、テーブルのいくつかは物に占領されており、座れるのは1・2席(^_^;)?
「ここに座っていいですか?」と真ん中の席に座る。
メニューが見当たらない。
「メニューはいただけますか?」
「もちろん大丈夫です。今すぐお持ちします」
メニューあったんですね(^_^;)。雰囲気的にないと思ってた。
茶色く変色し年季の入ったメニュー表をマスター自ら広げ、
「右のフードは出来ません。左の飲み物も炭酸を使った飲み物は出来ません」
左のページに目を通すと、
「たんぽぽ コーヒー」が目に留まった。
店名を冠したブレンドコーヒーはよくあるが、それならここでは「アンデルセン コーヒー」になるはずなのに、「たんぽぽ コーヒー」。
「たんぽぽコーヒー」って何ですか?
「たんぽぽの根を煎じたもので、コーヒーと言ってますが、お茶なんです」
たんぽぽのお茶。それはそれで気になる。注文。
しばしマスターはカウンターの奥に消え、どんなたんぽぽ”茶”が出てくるのか待っていると……
これは普通にコーヒーでは?
お茶だと言われてもコーヒーにしか見えない「たんぽぽコーヒー」(紛らわしい)。果たして?
甘い!
コーヒーの見た目でこの味だと面食らってしまう。でも、割と好きというか。コーヒーではないと思うが、お茶と言われると、コーヒーの味でしょ?と言いたくなる味(^_^;)。なんか不思議。でも飲みやすいし割と好き。
ところでなんで甘いんだろう? たんぽぽの根は甘いのでしょうか?
「甘いのは乳糖なんです。『たんぽぽコーヒー ストレート』の方は甘くないです」
たんぽぽの根の味(?)を知りたかったら、ストレートを飲むべきだったんですね。
「たんぽぽコーヒー」はコーヒー豆を使ってるわけではないので、ノンカフェイン。
つい最近知ったんだけど、戦時中にコーヒー豆が手に入らず、その代用で「たんぽぽコーヒー」が飲まれていた事も知った。代替コーヒー、代用コーヒーの一種。
カウンターの写真を撮らせてもらった。
「もう撮ったんですか?早いですね」とマスターには驚かれてしまったんですが、このカウンターが一番喫茶店らしい風景だったので、店内写真はあえて一枚だけ撮影。
友人からは平日のみの営業だと聞いてましたが、実際は営業時間は9時~18時。定休日は日曜日と祝日。土曜日は営業している、との事。
食べログを見たら土日休みになっていたのでマスター自ら訂正、喫煙可能店なので、子供向けではないともおっしゃってました。
「アンデルセン」の店名にちなんだ人魚姫の絵の看板がドアの横にある。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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