田園調布にある純喫茶度が高い喫茶店。
東京都大田区田園調布本町33−14
田園調布ですが高級住宅街っぽさはありません。
東急多摩川線ですからね…沼部駅前の踏切の近くにあり、良い意味で長閑。お客は全員庶民です。
元はスタンド型だったのかな? キーコーヒーの看板が建物に貼りついています。
入口にはコーヒーケースと小さい看板。
綺麗な寂れ感。
この表現だけでグッとくる方は間違いなく好みの純喫茶です。もし行った事なかったら、絶対に行った方がいい。さりげなく良さがじわじわと滲み出てきます。
駅前ながら店内は広い。
真紅のベルベットの椅子、銅のペンダントライト。壁と天井には控えめな美しい照明。黒い球体のスピーカー。
下に目を落とすと床は大理石風。
絵に描いたようなオーソドックスな純喫茶。これがいいんです。
BGMが軽めのJ-POPなのが微妙でしたが、時おり踏切や電車の音が聞こえてくるので、東京でも旅情が味わえます。
さりげなく目隠し代わりになる観葉植物も配され、心安らぐ空間。奇をてらったものは一切ありません。
しかし、隅っこの暗い壁に目を遣ると、パンチの効いた鬼の面と木彫りの「Bit」が置いてあるので油断なりません。
なぜ店名が「ビット」?
そんな名前のチョコレート菓子あったよね。
奥には団体用の広い席もあります。
「コーヒーという情熱」の日めくりカレンダー。
他の喫茶店でもよく見かけますが、壁にトントンと2つ置いてありました。柱には月めくりカレンダーも。一店舗でそんなにたくさん貰えるものなのでしょうか? 田園調布だから優遇されてたりして(^_^;)。
純喫茶でよく見る「かうひい異名熟字一覧」もキーコーヒー。
もちろんコーヒーのポスターも貼ってあります。
これらが悪目立ちする事なく、店内にしっくり溶け込んでいます。
紙ナプキン入れはコカ・コーラでした。
モーニングは9時~11時30分。入ったのは9時30分。いつもなら迷わずモーニングセットを頼むところですが、この後別の店でケーキを食べる予定だったので、やめておきました。お値段も高めですしね(^_^;)。
コーヒーだけにしておきました。
カップとソーサーには、トアルコトラジャのロゴ入り。
なかなかのキーコーヒー推し。しかし、当のキーコーヒーのサイトの「おいしいトアルコトラジャが飲めるお店」に「ビット」の名前がありませんでした(T T)
2016年には茶色のカップでした。当時コーヒーの値段は400円。
茶色の方が高級感があります。純喫茶にぃさんの2011年のブログでも茶色でしたので、どこかのタイミングで現在の白のカップに変わったんだろうか?
外は横断歩道。通り過ぎていく車と人を眺めていると、こんな喫茶店がこの場所にある事の奇跡を改めて実感します。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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