素朴な見た目に騙されてはいけない。私なんぞが紹介せずとも、その筋に割と知られた店。『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ)の「きたなシュラン」でも紹介された輝かしい経歴をお持ちである。私は放送を見ていないが。
念のために「きたなシュラン」について説明。構えは汚いが味は美味しい店、のこと。
東京都目黒区原町1-14-16 (東急目黒線西小山駅から徒歩6分)
閉店(2019年4月頃だという情報をネットで見ました)
まったく気取りのない果物屋には氷旗がはためく。昭和なアイスクリーム用冷蔵庫があり、その上にはパフェやフラッペの食品サンプルケース。
ここだけ切り取るとまるで昭和30年代の下町風景だが、実際は平成23年の目黒区。目黒区といえば自由が丘を始め、オシャレスポットしかないと思い込んでいた。
ところが、ここ西小山はバリバリの下町であった。この店だけが浮き上がった奇異な存在というわけでもなく、周囲の風景にしっくりと馴染んでいる。
こじんまりした店内で、飾り気のない内装は一見素朴そのもの。店内を切り盛りするのも素朴な老夫婦。
だが、実際はそんなに素朴でも純情でもなかったりする。きたなシュランの像と賞状が目立つ場所に堂々と飾られている。その隣には吉本芸人のフルーツポンチの写真。壁にはじかに書かれた芸能人のサイン。サインの数が中途半端なので余白が目立ちショボイ印象も受けるが、これは今後徐々に増えていくのだろう。
とても暑かったので、先客の食べていたフラッペに心惹かれたが、私の目的はずばりパフェ。きたなシュランは見てないが、雑誌「散歩の達人」の「東京老舗」(2010年4月号)に掲載されているのは見ていた。イチゴパフェの写真がとても美味しそうだったのだ。
ところが、イチゴはシーズンでないので、ピーチパフェかフルーツパフェのどちらか。ピーチパフェがオススメとのことで、ピーチパフェに決定。
ピーチは甘く瑞々しくてオススメは間違いなかった。お値段も手頃なので得した気分。西小山に偶然来ることはこれからもなさそうだが、わざわざ来てみてもいいかも。次回はイチゴの時期を狙って……。
エムケイ
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