先月さる会合でいただいた喫茶店の古いマッチのデザインに心惹かれていた。「保土ヶ谷駅西口」との印字。もしかしたらまだあるかも、と期待してJR横須賀線保土ヶ谷駅に行くことにした。
残念ながらその喫茶店は見つけられなかった。おそらく閉店したのだろう。そこで東口へ方向転換。するとトタンをつぎはぎしたアーケードの「東口商店街」で「喫茶 トロンボ」と出会った。
神奈川県横浜市保土ケ谷区岩井町54
※2013年10月末閉店
その外観から一目で素敵だと思った。窓際の白いレースのカーテン、トロンボの書体、ショーケースの形、ステッカー。
そして、このキューブ型照明。オレンジではあるが日の丸。
素晴らしい。段差があり、奥は半地下状になっている。
ストライプ模様の椅子。赤の灰皿。壁に飾られた絵。パーテーション。クラシック音楽。なにからなにまで完璧に好みだった。
だが特に印象に残ってるのは無数の黄色い照明。店の方によると、すべて手作りで、どれ1つとして同じものはないとのこと。
レジ前の食品サンプルケースの上で、マッチを記念撮影。
トロンボの書体が素敵だとマダムに伝えると、「これもデザインしてもらったものなのよ」と。
このサンプルケースは元々ケーキ用のものだったそう。
2階への階段がありますが、現在は物置だとのこと。「だって1階だけで充分だもの」
こちらは創業48年。ということは1963年前後。保土ヶ谷駅周辺も昔は喫茶店が多かったが、次々閉店してしまい残り少なくなったそうです。
「最近は若い人がこういう古いお店珍しがるのよね。レトロでしょ?」と笑ってました。思わず私もつられて、「ですね!レトロです」。
すごくいい店です。行くべし。
喫茶 トロンボ マッチ (2011年) ※画像をクリックするとマッチ側面が見れます。
エムケイ
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