【五井】マウス

こちらには何度もフラれました。

「マウス」は駅からは歩けないアクセスの悪い場所で、五井駅東口から小湊バスに乗り、郡本給食センターで下車。

遠くから赤い屋根の建物と可愛いコーヒーカップの看板が見え、いい感じ！と駆け寄ると、ドアには本日休業。

ヘナヘナと足元から崩れ落ちました＞＜

信じられない。ここで食事するつもりでお腹空かせて来たのにさ！　しかしいつまでも恨みがましくここにとどまってる時間はありません。こんな事もあろうかと、五井駅に戻るバスの時刻もチェック済です(^_^;)。帰りのバスがすぐ来るので、そそくさとバス停まで走りました。

ああ時間を無駄にしてしまった。痛恨の初回訪問。

次は電話して確実に営業してる時だな！でないと来れないな！

しかし、ここからも長かった。

「はいマウスです。〇月〇〇日～●●日までお休みとさせていただきます」

臨時休業は電話でお知らせしてるんだ(^_^;)？　最初から電話してれば、という話ですよね。それはいいんですが、毎回私が行こうとする日ばかり狙い打ちしてピンポイントで休みなのです。それが３回。

なんともタイミングが合わない店です。

きっと今日もダメなんだろうね。そうさ、きっとダメなんだろうよ。ある日、半分やさぐれモードで電話したのです。そしたら、例の休みのメッセージではなく、お店の人の生声。えっ！やってるの？　なら、行きます、行きます。中休みの時間をしっかり確認し、即向かいました。

やってる！　電気がついてる。看板の電光掲示板にも文字が出てる。嬉しい（T T）

相変わらず素敵な外観です。絵本に出てくるメルヘンなお菓子屋さんみたい。ドアの横の赤いポストが謎。

あらゆる角度から写真を撮りたいところですが、万一（どんな万一？）何かの都合で、「もう終わりました」と言われちゃう可能性もある。フラれ過ぎて疑心暗鬼になってます。急いで入店。

「お好きな席へどうぞ」

ランチタイムだったので、食事をしてるお客さんで賑わっています。

窓がぐるり囲む、ほぼALL窓際席。どこに座っても外が眺められますが、アーチをくぐって別の部屋が奥にあり、そこがどうなってるのか見たくて、奥にしました。

ランチメニューを渡されましたが、そこまでお腹空いてないんですよね。

喫茶メニューでも大丈夫だろうか？

1日限定5食の桃のパフェ。桃が美味しそう！

限定ものって頼みたくなりますよね。聞いてみたら、まだ注文できる。急に全てがスムーズになってる(笑)。アイスコーヒーも一緒に注文。

ひゃあ～～美味しそう！総桃！桃、桃、桃尽くし。

たいてい喫茶店のパフェは生クリームとアイスクリームが主体。申し訳程度に飾り程度でトッピングが乗ってるけど、甘ったるいばかりでそう美味しい印象がありません。でも、純喫茶のパフェなんてそんなものだと思ってます。

だけど、これは美味しいよ。

もちろん生クリーム、バニラアイスも入ってるけど、ほとんど感じない。あくまでも主役は桃。しっかり桃1個使ってます。桃のムースもたっぷり入ってます。

少し固めの若い桃でしたが、実は私、熟し過ぎた桃より、シャキシャキ爽やかな固めの方が好きなんです。だから、その点でも、ど真ん中の味でした。

パフェは即、完食。ゆっくりアイスコーヒーでダラダラ。

「湖畔のレストラン」との事ですが、金網フェンスで覆われて、微妙に湖が隠れています。

無いと転落するから仕方ないのですが、もっと景観を損なわない何某かの工夫をしてもらいたいところです。

しかし景観は抜きにしても、居心地は極めて良い。

いい感じにお店の人は放っておいてくれますし、BGMはイージーリスニング。湖畔のムードにマッチする『サウンドオブミュージック』も流れる。

マスター＆ママ＆お客さんの世間話が遠くから聞こえてくる。ここに座って良かった。無意識に一見客向けの席を選んでいたようです。

お会計の後、ママさんにマッチがあるのかを確認すると、レジ周りを探してくれ、「昔はあったんですけど、もう無いみたい」と言われました。

大丈夫です。もう持ってるので(笑)。昨年、純喫茶にぃさんからマッチをどっさりいただいたのですが、その中にこちらのマッチも入ってました。

「ごめんなさいね（マッチが無くて）」と申し訳なさそうにお店の人に謝られながらお店を出て、再度外観の写真を撮影。

ドアにも近づいて…とアップで撮っていたら、急に扉が開いた。

「古いマッチですけど、どうぞ」

ママさんから2個手渡された。側面を見ると「市原市郡本大池際」。