江戸川区の陸の孤島・鹿骨の「二城」
東京都江戸川区鹿骨1-26-4
店名に城が付いてるので、もしかしたらゴージャスだったりしてと期待していたのですが、外観が想像よりこざっぱりしてる。改装してるのか? ちょっとガッカリしたのですが、ここまで来たんだし、入ることにします。
ゴージャスではないけど、外観の想像より純。
壁が白かったり、少々の改装の後は見られますが、色あせたベルベットの椅子、大理石風のテーブルが上品な応接室風。ここは純喫茶ですね。
純喫茶巡りをしてるのだから、純喫茶なのは当たり前じゃないか? いえいえ、違います。
世間的に「純喫茶」として持て囃されてても、思い描く純喫茶像と違えば、それは私にとって「純喫茶」ではありません。
適度に広い。
窓際が外が見れて良い雰囲気なので、そこに座ることにしました。
アクセスが悪いと書きましたが、お客さんはそこそこ。ご近所のおばちゃんらしき女性がグループでお喋りしています。
私のように、お目当ての純喫茶のために、電車、バスなど駆使してどこにでも行ってしまう人間がそもそもがマイナーなわけで、徒歩で来れるご近所さんにとっては、アクセスが良い店だったりします。陸の孤島の喫茶店は、下手な駅前喫茶よりも賑わっていることがあります。しかも、こちらには駐車場の案内もありました。東京23区といっても、この辺に住んでる方は車移動が普通なのかもしれません。むしろ駐車場がない駅前喫茶より人気があるのでしょう。
きちんと製本されたクラシカルな飾り枠でくくったメニュー表。
先ほど入った鹿骨の「ミルク」もラーメン推しでしたが、こちらにもラーメンセット680円があります。
ラーメンがある喫茶店が近距離で2軒。需要があるんでしょう。
どんなラーメンが出てくるのか気になりつつも、もうお腹いっぱいなので、コーヒーを。
しっかり濃いめで美味しかったです。値段は300円。えっ?
BGMは優雅なイージーリスニング。『エマニエル夫人』『禁じられた遊び』のテーマ曲が流れてきたので、映画音楽ですかね。
棚には雑誌、漫画、新聞。
だらだら長居してしまう雰囲気でした。
「あるかな~?」マッチの事を聞くと、お店の人ががさごそと棚の辺りを探って出てきたブックマッチ。
ブックマッチ。ニュースにもなりましたが、6月受注分を最後に生産が終了するそうです。これまでは箱のマッチに比べてどこか軽んじていたところがありますが、今後は立場が逆転するかもしれません。本当にレトロな存在になります。
字面と「シシボネ」の独特の響きから、鹿骨に怖い印象を抱いていました。骸骨的な…私だけでしょうか?
すぐ近くに、「天国」という居酒屋がありました。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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