宇都宮なのに新宿。
栃木県宇都宮市中央本町1-2
これまで宇都宮について、全くといっていい程書いてきませんでした。なんでだろう?
もちろん何度も宇都宮に行っています。喫茶店にも入っています。
書くタイミングを失っていたようです。辺鄙な場所、あまり他の人が書かない場所を我先に書きたいというマイナーな自意識が邪魔をして、宇都宮を後回しにしてしまいました(^_^;)
ええ、書きますとも、この機会に。
コロナ禍からすでに2年経過していますが、県を跨ぐ移動が不謹慎と言われていた初年度、2020年3月にJR宇都宮駅から東武宇都宮駅で喫茶店巡りをしました。
オリオン通りの近く釜川沿いの店「スナックフィナー新宿」。
スナックだけどランチ営業しています。看板もコーヒーのBCですし。迷わず純喫茶認定します。
えっ!ここ、内装も純喫茶!
背もたれに白いカバーがかかった椅子は、教科書通りの純喫茶の椅子。
ドアにはカラフルなシール。これ、これ、これよ!
「〇〇珈琲店」とかなってる店で、アルコールを一切扱わない、定義の上での純喫茶よりも、純喫茶度はこちらの方が遥かに上。
美空ひばりグッズがたくさん。
美空ひばりのパネル時計も。
何の根拠もないけど、パネル時計があると、純喫茶度が上がります。「ジョイ」のキャラバンコーヒーのパネル時計とかも。
カウンターも素敵。
店名が入っているじゃないですか!
酒の瓶が置いてありますが、「そんなの純喫茶じゃない、おかしい」、そんな杓子定規な事はいいません。アルコールがあったって純喫茶です。それどころかアダルトな雰囲気がぷんぷんしてて、むしろ好き。
ママさんは和服を着ていました。
ピラフを頼んだつもりが出てきたのはチャーハン。でも具だくさんで量多くて、美味しい。味噌汁も具沢山。
食後にコーヒーも出てきました。このまったりタイムこそが純喫茶の醍醐味。
他にお客さんもいませんでしたし、舞い上がっていたので、店内の写真が撮りたい!
マスター&ママさん快諾。
これがきっかけでお話をさせていただきました。
こちらはかなり古い店で、創業は昭和39年(1964年)。
きちんとメモを取ってないので、多少ズレがあるかもしれませんが、大体その位。東京オリンピックの年ですよね。高度経済成長期の一番勢いのある時代です。
訪問当時は2020年なので56年ですが、現在だと58年!相当な老舗です。
古き良き面影を残しながらも、綺麗な状態。理想です。
しかし、この数ヶ月前(2019年)に大雨で川が決壊し店内水浸し。2・3階からは雨漏りし、天井がダメになり新しくしたそうです。
どこかで似たような話を聞いたことがありませんか?
栃木市の「ふらわー」です。30~40センチ浸水し、復旧したと。2019年の大雨は栃木市だけでなく、宇都宮市にも相当な被害があったようです。東京と栃木はそれほど離れているわけではないのに、実情をまるで知らなかった。
知らなかったというより、自分と関係ない土地に関しては、さほど興味を持たず流していたが、正解です。
実は、「ふらわー」からハシゴしてこちらを訪れてるのですが、この後も宇都宮の別の喫茶店でも同じ話を聞きました。
今なら2年以上経ってますし、通常営業しても不思議ではありませんが、当時は浸水被害から何か月も経っていないので、何事もなく営業してることにただただ驚きました。
店名の「フィナー新宿」
なんで、こんな店名にしたんだろう?不思議に思いますよね?
たしかフィナーはイタリア語で広場の意味、新宿は…聞いたけど忘れた。ごめんなさい、肝心な所が抜けてます(笑)
超絶素敵なマッチをもらってテンションがガーーっと上がって、「宇都宮なのに新宿」については飛んでしまいました。
でもね、言い訳するわけじゃないけど、こんなマッチ見たら、冷静ではいられません。
もう片面には「COFFEE & MUSIC」。宇都宮は「ジャズの街」を謳っていますが、このクラシカルな城のイラストからレコードでクラシック音楽を流していたのではと妄想してしまいます。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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