また行きたい……
千葉県成田市三里塚40
閉店の記事が4回続いたので、そろそろ現役の喫茶店を書きます。
現役…訪れたのが1年前なので、少し不安。ただ、閉店したという噂も聞いてないので、現役という事で話を進めていきます。
成田駅からは歩けません。
存在はかなり前から知っていましたが、なかなか行こうとしなかったのは、駅からとても離れていて、到底歩けない場所だからです。しかし、ブログでお勧めしてくださる方がいて(後にこの方がインスタでカミングアウトし動揺)、本腰を入れて調べてみたら、バスで行けることが判明。
三里塚交差点にあり、バスターミナルからも見えます。
駅から離れているので、どんだけド田舎なんだ?と思っていましたが、元は商店街(今も?)なのか、それなりの賑わいがあります。まあ賑わいといっても、車がジャンジャン走ってるからそう見えるだけで、歩いてる人が多いわけではありません。
看板が素敵で、COFFEEの文字が一文字ずつ色が違う。側面にはカラフルなタイルみたいな模様。
いいねえ、期待しちゃう。
しかし、ここまで来て気後れ。一回スルーし、戻ってくると、ママさんが外で植木をいじっていました。
アールにくり抜いた内側にドア。
これは…いい!
入った瞬間、ここは純喫茶だ。そう思った。
もちろん純喫茶巡りをしてるんだから純喫茶。何を今更?そう思われるかもしれない。でもね、純喫茶は純喫茶でも、色んな純喫茶があるんです。純喫茶と思えない喫茶店も中にはね…(^_^;)
アルコール類がメニューにあるから純喫茶じゃないとかそんな事じゃなくて、雰囲気というか。ああ、違う、ガッカリみたいな…?
とにかくこの「楓」は、私の好みの純喫茶でした。
光が美しい。
訪問した時間も関係ありますが、窓から差す眩い光が幻想的。窓には両脇に束ねたレースのカーテンがゆったりたわむ。その隙間をぬって差し込む強い光。
床に、テーブルに、落とす影がとにかく美しい。
そして、椅子。
ずらりと並ぶ黒いオーストリッチ椅子。
他では見ない、背もたれのスーッとした卵型が優美。
新種の生物が黙って佇んでいるようです。シュールな風景。
棚の人形も独特の雰囲気でした。
ところでメニューは?
「ケーキはチーズケーキしかなくて、後はコーヒーか紅茶だけ」
チーズケーキセットにしてみました。
チモト三兄弟のお手拭き。
入店してから帰るまでお客は私1人だけ。食事メニューもなく、飲み物もコーヒーと紅茶だけ。人がいないのは、この日だけではなく、「楓」の日常風景に違いありません。
ひっそりとした純喫茶が好物の私には、この穴場感も大きな魅力でした。
マッチもセンスが良い。
楓の字の赤い線が効いています。
開くと地図。おそらく昔作ったマッチだと思いますが、現在でも地図そのままです。
成田にはバスでないと行けない喫茶店が他にもあります。路線が違うので、別の日に訪問していますが、気分でないので今は書きません。後ほどいつか……
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
紅茶っちゃ
2022/05/12 URL 編集
エムケイ
三里塚という地名を聞いても、実は無知すぎる私は何も知らなかったのですが、訪問してから1年後、つい先日ネットで検索したら、「三里塚闘争」なる用語が出てきました。
「三里塚闘争」自体はよく知らないのですが、写真を見ると、まるで「あさま山荘事件」みたいな雰囲気…
もしかしたら違うかもしれませんが、「内ゲバ」とかそんな言葉が頭に浮かびます。
「空港の中の変な宿泊施設」はどんなのだろう?
「楓」の店内は、全然そんな感じじゃないですよ。
2022/05/12 URL 編集