「喫茶食事 トレビの泉」という看板が目にとまった。
長野県大町市大町2532-3(大町名店街)
喫茶店としては閉店。現在地域の人のための談話室として開放。
「トレビの泉」とはロマンチックな店名ですが、ビの濁点が♥(ハート)なので、一瞬いかがわしい喫茶店(情報喫茶)なのかと思いました。
脳が怪しくなってますね(^_^;)
「閉店のお知らせ」ですって!
あ~~~どこもかしこも喫茶店は閉店してばっかり。ここもか!
やってたら入りたかったのに…さっきまで情報喫茶を疑ってたくせに、入れないとなると急に惜しくなる。
しかしじっくり文章を読み込むと、大切なところに赤線が引いてあり、
「今後は地域の皆様の談話室としてご利用いただければ幸いです。」
談話室?
試しにドアに手をかけてみたら開いた!
ドアがステンドグラス風。
モンステラみたいな大きな葉っぱの観葉植物。
ママさん?
喫茶店は閉店したのだからママさんはおかしいんだけど、カウンターには女性が立っていた。
「あの~ここで休憩していいんですか?」
てっきり適当なベンチが置いてあったり、ゴザが強いてあったり、簡素なスペースなのかと思ってたのですが、どう見てもそこは普通に喫茶店の内装。
シャンデリアがあるから余計にそう思う。
壁には山の絵。
山の絵を見ると、反射的に富士山と思いがちなのだけど、富士山ではなかった。なら、何の山?たしかアルプスじゃなかったかな、穂高? ママさん(じゃないけど)に教えてもらったんですが、すっかり忘れてます。
ところで談話室とはどういうシステムなんだろう?
喫茶店ならメニューを見て注文するのだけど……
「どうぞ」とお茶とお菓子が出てきました。
「どうぞ」と自家製の野沢菜も。
凄い美味し~~い!
喫茶店ではないのに、喫茶店みたいです。
ママさん(ではないのですが、便宜上ママさんで行きます)によると、ご主人と一緒に52年営業して食事なども出していたが、2020年夏頃喫茶店は閉店。
商店街に活気がある頃はお客さんも多かったが、徐々に寂れていき、お客さんも少なくなった。
どこの商店街も一緒ですね……
昔はここだけでなく、「向こう側も喫茶店だった」
「向こう側」というのは、「向日葵」の看板から「トレビの泉」の看板まで。
今その箇所は開放していないのですが、そこそこ横幅がある。広かったんですね。
「ご馳走様」と言って店を出て、名店街の散策を開始。
しかし散策を開始しながらも、なんとなく違和感。
喫茶店を閉店してるのに、現役の喫茶店のように場を整え維持する。さらにはお茶や野沢菜まで出す……
もう一度「トレビの泉」に引き返してみて、「閉店のお知らせ」を読み直す。
「原則、飲食物はお出しできませんのでお持ち込みください。」
持ち込み可なのね。たまに土地のパン屋で土地のパンを買ったときどこで食べるか迷うけど、ここで食べられる。
「おひとり200円程度の光熱費実費のみ頂けると有難く存じます。」
一瞬で血の気が引いてしまったよ(-_-;)
バカバカバカ!自分の常識のなさに恥ずかしくなった。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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