看板メニューの「ヤンキーピラフ」が有名な喫茶店。
茨城県ひたちなか市部田野3705-3
茨城はヤンキーが多い。
ヤンキーが多い県ランキングでもぶっちぎりの1位ですし、当の茨城県民自身も「茨城はヤンキーが多い」と認めています。
「たしかに茨城はヤンキーが多い」。これまで私が出会った茨城県出身者の100%はこう言います。
「昨日の夜、暴走族がうるさくてテレビが聴こえなかった」。「暴走族」のワードがナチュラルに喫茶店のお客さん同士の世間話で出てくるのも茨城です。
そんな自他共に認めるヤンキー県では、喫茶店の店名もヤンキー臭い当て字で「山茶郷(サンチャゴ)」。
しかし、この程度の当て字はどうって事ありません。
看板メニューの「ヤンキーピラフ」。これこそが私の興味を惹いたのです。
「炭水化物にたっぷり油をまとわせてガツンとニンニクとピリ辛な味付けすればそりゃ美味くないわけがありません」
昨年一ノ関駅前で私の姿を目撃した人から教えていただき、話のタネ(ネタ?)に一回行ってみることにしました。
国道245号線沿いの駐車場付きの喫茶店なので普通は車で行くべき店ですが、ご存知の通りペーパードライバーの私は公共交通機関を使うしかありません。
初めてひたちなか海浜鉄道に乗り、「高田の鉄橋」という変わった名前の駅で降り、徒歩で「山茶郷」に向かったのです。
「〇〇参上」とか書いてそうですが、実際は「お持ち帰りできます」。
自ら「話題騒然」とか言っちゃってるよ。
意外と…と言ったら失礼ですが、いい雰囲気。
レトロといえばレトロだけど、渋いとか場末とかじゃなく、綺麗目。
純喫茶よりはサテン。70年代よりは80年代。しかし平成かというと、やはり昭和なのです。
BGMは原曲が謎の琴のインスト。
大箱なのはいいですね。基本お店の人は放っておいてくれる系。
陰影がくっきり。中央には目隠し代わりにもなる観葉植物があり、明るい窓際と日陰席と大きく2つに分かれています。
どちらに座るか?
何度も来れる場所ではないので、席選びは慎重に。
ランチタイムが終わった後なのか先客は大人しいカップル1組だけ。壁際の日陰席に座っています。
わざわざ邪魔してもね、窓際の奥の大きなお面が飾ってある明るい席にみっちり収まる。
「お面が飾ってある席」と書きましたが、実際には向こう側の方がたくさんお面があります。
ヤンキー要素皆無の店内で、お店の人も人が良さそうな非ヤンキー。
しかし一つだけありましたよ、ヤンキー要素!
本棚にヤンキー漫画があった。
小さくて見えない?
フード・ドリンク共に豊富なメニュー。ヤンキーピラフを食べる気満々でしたが、決意が揺らぎそう。
ネーミングの由来について考えたことがなかった。
だって茨城県だもん(^_^;)? 当たり前すぎる。それにどんな経緯で名前を付けたのかなんて、割とどうでもいい。謎は謎のまま面白がってネタにした方が楽しい。あえてお店の人にも聞きませんでした。
ただ、「ヤンキーピラフ」というパンチの効いたメニュー名をつけた。その判断こそが素晴らしいと思います。
揺れてる場合じゃないね。
初志貫徹で「ヤンキーピラフ」を注文!
「熱いですから気をつけてくださいね」
結構な量!
頑張ってお腹空かせて来たけど、食べきる自信が…。
辛いものが好きな私にとって、ピリ辛具合は問題なし。しかし、ニンニクの量が…半端なく多い。油も多いかな…
なんとか完食しましたが、次の日も自分自身が臭うほどでした。
アイスカフェオレは綺麗に二層に分かれていました。
時代のしょっぱさとご当地感が駄々洩れのノベルティー。
窓から外を眺めていると、滞在中だけでもヤンキーらしき車やバイクが10台以上は通り過ぎていきました。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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