8月にコロナ休業でフラれた「純喫茶ベンツ103」を再び。
茨城県水戸市泉町2丁目2-16
2020年4月30日閉店したが、6月1日から新オーナーにより復活
あれから緊急事態宣言は明けたので大丈夫だと思うけど、「ベンツ」の店員さんは高齢の方々らしい。大事をとって店独自に延長している可能性もある。一軒目のモーニングは別の喫茶店で済ませ、その後に向かった。
よし!今回は営業中!
(前回は内側にカーテンがかかってた)
ドアを開けると、天井は大きなベンツのマーク。円形のカウンター。
これはこれでベンツ命ぶりが出てて楽しいのですが、見ると座るは違う。カウンターはどうにも落ち着かない(^_^;)。
「ベンツ」には2階もある。
「2階もあるんですか?」
いかにも初めて見た風に尋ねてみると、
「2階もあるのよ。見てみて!」
意外な反応!てっきり「2階は開けてないのよ」と止められると思ってたのに、それどころか押せ押せ!「どうぞどうぞ」のノリ♪
階段だけでも見るものあれこれ。
いい!いい!いい!
以前見た写真から想像してたより数倍いい!
広くて、窓があって明るくて、でも雑然として鄙びていて。色々ごった煮。窓辺にカラフルで可愛い照明がぶら下がってるんですが、バラバラ。椅子もバラバラ。
でも、このバラバラさが独自の味わいになり、妙に心に響く。
個人的には1階より2階の方が好み。ただそれも完成されたベンツの世界観の1階があるからこそ、2階の統一感ないバラバラぶりを楽しめるのかもしれない。
船の操舵輪も。まあそれは純喫茶ではよく見るし珍しくないけど、やたらと数多くない?
あと、これ、ポルシェのエンブレムに似てるような気がしますが、どうなんでしょうね?
天井にはワッフルみたいな網目状なのが付いてる。これ何? 通風孔かな? ところどころ色が違うのはなぜ?
良い意味で節操がなく、楽しい。
あれ~?店員さんがメニューを持ってきてくれ驚いた。あったのね(^_^;)?
勝手にコーヒーしかないと思ってたが、裏面にはパフェなどもあるし、たくさんメニューがある。
モーニングはないと決めつけてたけど、10時までの割引もある。
「ベンツ」の株がグングン急上昇しています。
ロゴ入りカップのコーヒー。
「お菓子はサービスね」
ソーサーにもロゴ。
後ろにも別のロゴ。
前にもコーヒーを頼んでるんで初めて見るわけじゃないのですが、すっかり忘れてます。新しい情報が次から次へと。もうこんなに新鮮なら初訪問と一緒よね(^_^;)
BGMはピアノのクラシックと……
店員さんとお客さんの会話。
「ミルクは使う?2階にあるけど」(えっ?これ?)
「いらない。入れないから」
「でも取りに行ってくる」
来るーー!トントントンと店員さんが階段を上って来たので、「はい、どうぞ」とミルクを渡しました。
「あら、聞こえてたのね」
会話全部筒抜けですから(笑)。
まるでホームドラマみたいな雰囲気です。
しかし同時に、風俗街がすぐそばにあるのも「ベンツ」のリアル。
「ベンツ」は昨年4月に一度閉店したのですが、新オーナーにより復活。店名そのまま、内装そのまま、そして店員さんもそのまま。女性3人が交代制なのですが、全員70歳以上。
「シルバー・シスターなんて言われてるのよ」
誰だ、そんな絶妙なネーミングを付けたのは!
カウンター上で飛び交う常連さんと店員さんの息の合った掛け合い。テンポ良くて小気味良い。
「50年間友達なのよ」
なるほど店員さんと常連さんが共に歩んで50年。この空気感、新しく別の店員さんになったら、まず無理だよね。
店員さんと常連さんは、「ベンツ」の歴史そのもの。
どことなく落ち着かない5年前の訪問で「ベンツ」の記憶は止まっていたが、今回の訪問で一気に風穴が開き、大好きな店へ。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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