今回が気仙沼シリーズ最終回。Y字路のもう片方・左側について。
左側の通りはYの分岐点からではなく、右側の通りからぐるっと逆三角形に戻ってきています。このブログは初心者向けのガイドではなく、「私の心の流れに沿って」書いてるので、親切じゃありません(笑)。同じ順番で書いていきますね。
Y字路の分岐点から右側のわき道にそれると、「しれとこ」、「王将飲食街」があり、少し先に何やら気になる建物があります。
旅館だと思ってたけど、普通の家かしら?
王将に入る前までは「怪しい」と思っていたのですが、あの衝撃の後ではそれほどでもないな、と思えてきます。
結構坂がキツイ。熱海なんかもですが、海の近くは結構坂がキツイんですよね。見下ろすと、畑。
そして左右に道が分かれていて、これまで以上にキツイ急な上り坂。三角定規みたい>< 公園だか展望台だかの案内があったので、気仙沼湾を見下ろせたら最高だなと思い、頑張って上ってみたのですが……
途中でギブアップ。これ、自転車で行く所じゃないです。車しか無理。
ブレーキをかけながら、自転車で一気に坂を下ると、トンネル。
バス以外通行禁止という案内。
バスだけの道路なんて初めて見る。遮断器もあるし、まるで電車扱い。
いつもだったら、もっと不思議がるところだけど、「王将飲食街」の衝撃で頭がフラフラしてるので、まあこんな事もあるかで流しています。
後にこれが大船渡線BRT(バス専用路線)だと知るのですが、この時点では「なんだろうバス専用路線?」程度で軽く流していました。東京に戻って来てから知ったんですが、元は電車が走っていたのですが、東日本大震災で甚大な被害を受け、鉄道は壊滅的な状況に陥り、仮復旧のためのバス代行だったが、そのまま本稼働、という事らしいのです。色々世情に疎い私が知らないのは当然ですが、ご存知ない方も多いと思います(^_^;)
で、このバス専用のトンネルの上は崖になっておりまして、植物に侵食され蔦でぐるぐるの建物が見えますよね? 異様に気になって、この建物の写真を撮りまくってるんですが、なんでしょう?
インスタグラムのコメントで「王将飲食街から上がった所にRUMBAというダンスホールだった建物がある」と教えていただいたのですが、もしやこれ?
実はこの気仙沼編を書き終えるまでは、感想がブレないよう、個人サイトを極力見ないようにしてるのですが、グーグル検索で「崖の上のダンスホール」というタイトルの記事が出てて気になってるんですよね…。
ダンスホール。ドキドキ。小樽にも「ベルサイユ」がありますし、港町の歓楽街では華やかにダンスホールなんて時代があってもおかしくありません。
実は書き終わったら見てもいいかな…とは思ってるんですが、気仙沼なんてそう簡単に行けやしないし、すでに今はもう消失してる可能性もあるので、見たら嫉妬で怒り狂いそうなので、もの凄くご機嫌なときにでも見てみるかな(-_-;)
またもや本題までに長いこと! ここからは冒頭でも書いたように、Y字路のもう片方・左側について書きます。
「王将飲食街」に比べてしまうと、そこまでの衝撃ではないのですが、充分テンション上がる通りです。ここが気仙沼じゃなかったら、狂喜乱舞ですよ。
いきなり純喫茶調の縞々の装テン。
もちろん、これを純喫茶だと飛びつくほど初心じゃありません。美容室かも?と思ってました。そしたら鮮魚店。
たくさんの植木鉢。鮮魚店って、こんなんだっけ?
石垣の上に、いつの時代なのか古い木造の建物に赤いテント。
一体なんなのでしょう? 今は何でもないのは分かるのですが、元はなんかだったんですよね。
これは…!
一目で過去をあれこれ妄想させるオーラ漂う建物群。
料亭とか旅館とか寿司屋とかそういうのだったら、このくらいたまにあるけど、SHARPの文字のミスマッチぶり。なぜ、こんな形の電機屋にした? っていうか、元は「何か」だったのが、電気屋になったと考える方が自然でしょう。銘酒屋街に電機屋必要か?(-_-;)
隣の杭(?)のついた丸窓とセットで、艶めかしさが…
そして隣の1・2階ワンセットの、色々お察しの家とも店とも言えない建物が2軒。
「ニューバッカス」という看板が付いています!
ニュー〇〇系は純喫茶でも多いネーミング(笑)。バッカスは酒の神という意味ですよね。
そういえば、「銘酒屋街」だと教えてもらってましたね…。1階が銘酒屋(?)、2階が……?
前回必要以上に踏み込まないと書いた手前、歯切れが悪いですが、憶測でもここまで書いてドキドキしてます。いつか記事を削除……しないといけないかもしれません……
建物と建物の間に、何に意味があるのか?小さな扉があります。他でもたまに見かけますよね。
そして、「一目で過去をあれこれ妄想させるオーラ漂う建物群」の端っこは、もはや言い逃れできないムンムンした建物。
ただ怪しいのは形だけなんですよね。斜めドアや丸窓など。上から塗ったり補修したりして今風にしてるので、物足りなさは否めません。
前回の「王将」が昭和の高度経済成長期ど真ん中なら、こちらは江戸時代の名残か?遊郭的なムード。私的にはそこまでグッとくる時代ではない。前回の「王将」こそが気仙沼最大の衝撃だったことに変わりはありません。
現役の純喫茶などと贅沢は言いませんが、過去をうっとりと妄想させる純喫茶跡でもあったらいいんですけど、それらしき建物すら見かけませんでした。
甲府でも「地下バー街」のあるビルの2・3階が「みつる」という喫茶店でしたし、すぐ近くに「ロンシャン」という喫茶店の居抜き物件があります。この気仙沼の歓楽街跡にも絶対あったと確信しています。もしあったとすると、「洋酒喫茶」とか「コーヒー&スナック」の冠が付いてそうです。
一瞬、ぬか喜びさせてくれる純喫茶風の建物はありました。
アールの入口にファスナーみたいなポツポツ飾り。こんな純喫茶よく見ますが、こちらはアパート。モダンで素敵なデザインですね。
坂を下り、やっと元のY字路に戻ってきました。
ここで初めて人とすれ違いました。車は何台も通るのですが、これまで人をまったく見かけなかったので、この手の鑑賞マニアでは?と疑ってしまいました(^_^;)。それにしてはカメラはもってないし、真っすぐ歩いてるので近隣の住人なんでしょう。
ハマチドリ、また会えたね。なんだか遠い昔のことのように思えます。
太田も海寄りの低い場所は健全な雰囲気になりますが、このような「何か」をにおわす建物もあるので侮れません。
ここからわき道にそれると……
現役の治療院と旅館。
太田の歓楽街跡散策が濃厚だったので、気仙沼で喫茶店は「喫茶マンボ」の一軒しか入れませんでしたが、充分満足しました。
このまま気仙沼駅まで戻り、大船渡線で一ノ関に向かうのですが、途中でカモシカに衝突し遅れる、というローカル色たっぷりな出来事もありました。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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