「喫茶 マンボ」。気仙沼にはこの喫茶店を目指して行きました。東日本大震災の大津波で全壊。泥に埋まっていた一枚のステンドグラスから、震災前とほぼ同じ内装で復活した奇跡の喫茶店。
宮城県気仙沼市南町1丁目4−1
海の近くですし、まん防の期間だったこともあり、ここに来るまで「マンボウ」だと思い込んでましたが、「マンボ」です。
あの「ウー! マンボ♪」のマンボですかね。
開店時間は11時。たった15分過ぎただけで、すでに車がとまっており、帰り際にはバイクと車で店の前はギッシリでした。
シャンデリアは高級感のあるゴージャス系。
海のイメージなのか、青を基調としたステンドグラス。薄暗い空間に映え幻想的なのですが、一目で新しいことが分かる。年数が経てば印象が変わるのか、古いステンドグラスとは元が違うのか。それは分かりません。
しかし天井やカウンターなど近寄らなければ分からない箇所にまで細かな細工が施されている。
津波さえなければ…!
今が充分凄いからこそ、最上級を求めてしまいます。地上の楽園へ行ってみたかったよ>< 贅沢ですかね? でも、これが偽らざる本音です。それでもよくぞここまで造り上げたと感嘆。手抜きをしても誤魔化せる箇所まで手がかかっているので、相当お金がかかっていると思います。
現在、ここまで内装にお金をかけて復活する純喫茶は、日本中を探し回っても、ごく僅かしかないでしょう。
9月のまん防でしたので、レジで名前を記入してから店員さんに「こちらへ」と席まで案内。
席を選びたい放題の純喫茶に慣れているので、ちょっとガッカリ。でも割といい席だったので、まあいいか、と。一人で訪問すると、店内一眺めの悪い席に案内される事があり、内装の鑑賞ができず超絶ガッカリし、チクショー!となる事があります(-_-;)。席…重要です。繰り返しますが、私の案内されたのは、良い席です。
コロナ禍のため、飛沫防止のビニールカーテン、透明アクリル板が地味に反射し景観を邪魔していました。悪いのはマンボではなくコロナです。コロナの早期終息を祈ります。
驚いたのは、お客さんが次から次へと入ってくること。
東北の喫茶店はガラガラだと思い込んでました(^_^;)。それも観光客じゃなくて、普段使いしてる地元客風。盛況なのは日常の風景のようです。
私の席の隣は、一家総出の5人の家族連れ。大変賑やかでした。
これを単純に気仙沼市民は純喫茶好きだと捉えるのは尚早です。
こちらはメニューが豊富な店なのです(ラーメンも人気)。純喫茶というより食堂、ファミレス使いしてるお客さんが多いとお見受けしました。でも、それでいいと思います。純喫茶だからトーストとコーヒー。そんな堅苦しい事言ってたら、生き残れませんから。私は純喫茶巡りを始めた頃から一貫してメニュー豊富な大箱が大好きです。
実はここに来るまではラーメンを頼む気満々でしたが、入店前に心変わりしました。
秋限定マロンパフェ
限定という言葉にすこぶる弱い。仮に再訪問する機会があったとしても、次頼める保証はないからです。栗は好きですし。アイスコーヒーと一緒に注文。
間違いないな!
上に乗ってる栗の実はもちろんですが、生クリームも栗。黄色ではなく茶色。渋皮系でしょうか? 本格的です。
そして生クリームの下のアイスクリームも栗味。これは凄い!秋の味覚・栗をじっくりと堪能しました。
喫茶店のパフェは当たり外れがありますが、こちらは大当たり!
きっと他のメニューもどれも美味しいに違いありません。
アイスコーヒーも苦味が効いてて、パフェと相性良し。
店名入りの伝票。純喫茶の伝統をしっかり守っています。
お土産に喫茶マンボのトートバッグを購入。マンボTシャツもありましたが、家以外で着ることなさそうなので、やめておきました(^_^;)
東日本大震災から10年。港町に息づく「喫茶マンボ」は、気仙沼になくてはならない喫茶店でした。復活すべくして復活。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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