凝った内装と生活感。
愛知県名古屋市中村区烏森町2-34
そろそろ名古屋人の我慢も限界。怒りが頂点に達する頃だと思う。
これまでずっと名古屋の街並みが味気なく魅力ないと書き続けてきました。残念ながら今回もなんです。
烏森と書いて「かすもり」。新橋の烏森口のイメージで、「からすもり」だと思い込んでいました。そのせいで電車のアナウンスを聞き逃し、烏森駅を通り過ぎ隣駅に行ってしまい、すぐ反対側の電車で引き返しました。
目指す喫茶店は早い時間に閉まってしまうので、もし間に合わなかったらと急ぎ足だったのですが、そんな時ですら退屈な街並みだなあと思いながら向かっていたのです。
名古屋の凄いところは、そんな退屈な風景の中ですら、良さげな喫茶店が2軒紛れていることです。
まずは「ありんこ」。擬人化したアリのキャラクターが貼りつく外観が目を惹く。営業中。
もしこの一軒しかなかったら迷わず入るのですが、もう一軒の方が本命なので、今回は泣く泣く見送り(T T)
こちらがお目当ての「喫茶桂」。えっ?地味? たしかに「ありんこ」がキャッチーなだけに、地味に見えますね。でも私の純喫茶巡りの原点は怪しさ。ひっそり具合が逆にそそられます。ザ・純喫茶という感じで好み。
これが名古屋純喫茶の実力。
入った瞬間、わああああ。ときめく店内風景が飛び込んできました。
とりわけ素敵なのは照明。
カウンターには黄色。壁にはオレンジと白の照明。一部切れてるものもありましたが、ほとんどが点灯していました。
照明は点灯してて当たり前? それは喫茶店にロクに入ったことのない人の戯言です。素敵な照明があっても、消したままの純喫茶は多いのです。
写真を撮りたいというとつけてくれるのですが、普段は「必要ないから」と消してたりします。もちろん点灯してる方がいいですよ(^_^;)。雰囲気が華やかですし。
写真だと小ぶりに見えますが、いざその場に居ると、迫ってくる存在感たっぷりな照明。
壁には謎の金属の飾り。
天井と直角にまたがってるんだけど、この感じどこかで見たことがあるなあ。
名古屋市にあった今はなき純喫茶「タムラ」の庇みたいな飾りがあったけど、なんか似てない?
カウンターの食器棚には店名入り。
外にあるものなら客寄せの意味があるのですが、店内の備品に店名を入れるって、そりゃ贅沢ですよ。特注ですからね。
大きな正方形模様でパンチの効いた壁の前のテーブル席が隅っこにありましたが、炊飯ジャーや水のペットボトルなどが置いてあり、生活感が出る一画。
写真を撮ると言うと、「散らかってるから片付けるわ」と言われましたが、「そのまま」でお願いしました。
いつものまま、素のままが魅力的だと思っているので。
このカウンターも。
たまたま写りこんでるハイラップ。なんか70年代っぽいレトロな可愛さがあって素敵ですよね。
コーヒーにはモーニングサービス。
卵焼きを挟んだトースト。
別に卵サンドを注文したわけじゃないですよ。
いつもこれなのかな?と思い、ほぼ同時期に訪れた(せいぜい数日の誤差)涼さんのブログを見ると、普通のシンプルなトーストだったので、この日は当たり日だったんでしょう(笑)。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
涼
旅先は、そういう馴染みのない地名に惑わされがちです。
ツイッタで写真を拝見して、モーニングが玉子トーストなことが、やっぱり気になっていたのです!
ちゃんと「モーニング」を頼むとそうなるのかしらと思っていたのですが、珈琲に自動的についてきた感じなのですね。
日によって、モーニングサービスの内容が変わるだなんて、流石名古屋喫茶、侮れないわねという気持ちです(笑)。
2021/10/13 URL 編集
エムケイ
細かいことは覚えていないのですが、ママさんから「モーニング付ける?」と聞かれ、「はい」みたいな感じで玉子トーストが付いてきました。
わりと自動的に付いてくるような感じでした。
てっきり涼さんも玉子トーストかと思いきや違うので、あれれ?と思いました(^_^;)
もしかしたら、日によってモーニングサービスの内容が変わるのかもしれないですね。
2021/10/13 URL 編集