【甲府】北口ふらふら(3)新天街《やさぐれ編》

朝日をうろついて出会ったのが新天街。

甲府北口・新天街

最初はどうってことなさそうに見えた。

南口で散々怪しい横丁を見ていたし、これといった特徴もない。でも北口って見どころが少ないから、ここをスルーしたら他に何もなさそうだし、覗くくらいいいかなあ、と(^_^;)。

甲府北口・新天街

うん、どうってことないな……

甲府北口・新天街

いや、どうってことあるな……

アーケードは骨だけ。

ここって、もしかして廃墟なのかしら。そうとしか思えないのですが。

甲府北口・新天街

←ええっ!営業中?

甲府北口・新天街

本当に営業中だとは!

(日中なので閉まっていましたが、「5時より」営業するようです)

コロナ感染防止の注意書きを貼って、時代にもしっかり対応した現代の店です。この見捨てられたような一画で営業していることに驚きを禁じえません。

ここまで分かりやすく真っ赤な営業中の幕を貼ってアピールするのも、逆に言えば、ほとんどの店が閉業してる証拠なのではないでしょうか。

「晩酌」の文字も不思議。晩酌って、外で飲む代わりに自宅でテレビでも見ながら軽く一杯みたいなイメージがあります。

甲府北口・新天街 甲府北口・新天街 甲府北口・新天街 甲府北口・新天街 甲府北口・新天街

ここまで書いた文章を読み返して、何か違うなと思った。

それとなしに明るいノリで無難にまとめようとしてるのが伝わってくる。自分のことなので、手に取るように分かるのです。

いや、そうじゃないでしょ! あの時は、ここヤバイ!絶対何かある!ヤバイ!ヤバイ! 真っ黒判定していました。

あまりにも荒れ果てて、現代とは思えませんでしたし、それこそ第三新興街的なものではないかと思っていました。

しかし、いったん冷静になると、あの時のテンションではもう書けない。そうじゃないでしょ!あの時はもっとヤバイ!ヤバイ!言ってたじゃないの。自分の事ながら、他人事の文章しか書けないのが歯がゆい。

とはいえ、あの時と今とでなんとかバランスを取りながら、この後の文章を続けます。

甲府北口・新天街 甲府北口・新天街

この一画はいたく私のお気に召したようで、舐めるように写真をあちこちから撮っています。

甲府北口・新天街

「とんぼ」という新しい看板がありますが、元の店はなんだったんでしょう……

甲府北口・新天街

ドアを囲むような古めかしいタイルの装飾。

ドアと取っ手だけ新しく付け替えてるようなので、とんぼ(?)が居抜きで入ったのでしょう。

ここは営業中なのか、廃業店舗跡なのか分かりません。

日中でも歩いてて不安感が募る通りなので、夜に改めて来る勇気はありません。

甲府北口・新天街

「客引きする店 暴力する店をなくそう」

客引きは分かるのですが、暴力する店って何でしょう? なぜお客に暴力をふるうのでしょう?

そういえば「暴力バー」なんて用語ありましたね。暴力する店=暴力バー。ってこと? そもそも暴力バーの意味を知りませんが。

甲府北口・新天街 甲府北口・新天街

こちらも地味に好きなポイント。淫靡なダイヤ型の小窓。日本特有のじめじめとした湿っぽさを漂わせています。

甲府北口・新天街

ハワイなんて店もあったようです。

甲府北口・新天街 甲府北口・新天街

剥がれかけたタイルの店には看板もありませんが、何の店だったんでしょうか。

甲府北口・新天街

大通り沿いはハリボテのように体裁を保っていましたが、裏側はあからさまに荒廃が進んでいます。

甲府北口・新天街

以上で1か月近くかかった甲府シリーズを終了します。

もちろんまだ書きたいことはたくさんあります。しかし、この記事の途中でも書きましたが、時間が経つごとに当時の強い印象が薄れ、ネットなどの伝聞情報も入ってきて、自分の考えなのか他人の考えなのかそれすら分からないようになっていく。

そんなブログ書いてもしょうがないでしょう?

事実を正確に記録することは、このブログの目指すところではありません。書籍のネット版みたいな。そういうの全然興味ない。正確性なんてどうでもいいといったら語弊がありますが、その時どう思ったのか、できるだけ心の流れに沿って正直に書きたいのです。それがブログの醍醐味じゃないかと思ってます。

さて、この後はどうしよう?
とりあえず名古屋の純喫茶でも書こうかな。最近全然書いてないし。

利用金額

スポンサーリンク

コメント

「どうってことあるな」に、思わず吹き出してしまいました。
これは非常にテンションがあがる一角ですね・・・!
なのに正面から見た時の目立たなさも凄い。急いでいたら見落としそうな気がします。

終盤の文章を読んでいて、ああだからエムケイさんのブログが好きなんだなと思いました。
その時の心のままに書かれているから、読みながら同じように興奮したり、共感できたりして楽しいんだな、と。
これからもそんなエムケイさんの文章を心待ちにしています。

そして最後の最後に、同じくこれから名古屋喫茶のことを書こうとしていたので、ドキリとしました(笑)。

紅茶っちゃ

タイルと斜めドアの飲食店といえば
ブログ「レトロな風景を訪ねて」の2015年10月28日を参考までに

エムケイ

>涼さん
>非常にテンションがあがる一角ですね・・・!

やはり一般人とは眼力が違います。
写真からも独特のオーラが伝わると思いますが、けっして誇張じゃなくて、実物の方が迫ってくるものがあります。
おっしゃる通り、正面からだと見落とします。
これまで甲府には何度となく訪れ、ここも絶対通ってるはずなのに、初めて今回覗いてみました。

あとで調べたら、今回探せなかった朝日深夜街は「ひなた」とは別の通りで結構離れていて、こちらの新天街は「ひなた」のそばだったんです。あちこち回ってたどり着いたので、「ひなた」からだいぶ歩いたと思い込んでましたが、甲府駅に戻るとき気付きました。

終盤の文章に共感していただきありがとうございます。
生意気な事を書いてお恥ずかしいのですが、できるだけ感じたことを正直に書きたいのは一貫して変わりません。

名古屋の喫茶書き始めましたね。
まず1軒からかぶっているのですが(笑)

エムケイ

>紅茶っちゃ さん
参考記事こちらですね。
ブログ「レトロな風景を訪ねて」の2015年10月28日
https://retro.useless-landscape.com/archives/2978

いやいや凄いです!
舐めるように記事を隅から隅まで読みましたよ。
6年半前に行かれたようですが、ビックリするくらい変わっていないですね。荒んだ感じとかそのまま。驚いたのが骨だけのアーケードが昭和30年代に火事でなくなり、そのままとは……
いくらなんでも何十年経ってるんだよ、なんとかしようよ、とツッコミました(^_^;)

6年半前と変わってはいないとはいえ、ところどころ細かい部分は変わってますね。

長くなるので、次のコメントで続きを書きます↓

エムケイ

>紅茶っちゃさん
コメントのタイトルにもなっている「タイルと斜めドアの飲食店といえば」の「とんぼ」ですが、この時すでに「とんぼ」だったんですね。
ドアの妙にとってつけた感と看板の新しさから、ここ1・2年で入居した店だと思ってたのですが、冷静に考えると、この見捨てられた通りで新規オープンする人いないですよね。

ドアももしかすると、このドアにフローリング調の壁紙を貼ったんじゃないかという気がしてきました。

タイルの剥げ落ちつつある店は「想い出」という店名なんですか。抒情的で素敵です。

ダイヤの形の小窓の店の前に漬物の容器が置いてあるのですが、小料理屋か何かかしら?
現役だったんでしょうか。

あと記事の冒頭に「穴切遊郭跡をぶらぶら」という記述がありますが、それらしき跡地を見た記憶がありません。

実物の方が迫ってくるものが・・・なんて聞くと、行ってみたさが募ります。
こんな見落としそうな出会いがあるから、ひたすら歩き回ってみるというようなことを止められないなと思いました。
そして足に任せて歩いていると、確かに距離感を失いますよね。朝日深夜街も気になるところです。深夜街という言葉に惹かれます。

名古屋喫茶。
あの1軒目で、東京からも最近人が来て、と教えていただいたので、もしかして?と思ってました。
閉店間近とかでもない、なんでもないタイミングでニアミスするというのが、本当に不思議な感じです~。

紅茶っちゃ

穴切遊廓
レトロな風景・・・・のブログ主の方によると、穴切遊廓跡もブラブラされて、写真や記事も掲載されていたそうですが、写真に写っている建物の所有者から、苦情と記事の削除を要請されたそうで、現在は何も書かかれていません。ですが、赤線や遊廓関係のブログ好きの私としては、どうしても「見たい」気持ちが押さえられず、穴切遊廓で色々検索しました。ぬけられます あちこち廓・・・とか古今東西・・・のブログには写真がありました。あまり詳しく書くと、そのブログまで削除対象になるかもしれないので、根気よく探して下さい。

エムケイ

>涼さん
喫茶店でもありますが、写真よりも実物の方がオーラがある場合ありますよね(その逆もあるのですが)。
それが何に起因してるのか分からないけど、やっぱり「何かある」からなんでしょうかね?
もし今がコロナ禍じゃなくて、予定通り喫茶店が営業してたら、ひたすら歩き回ることもなく、きっとここにもたどり着くことはなかったのだと思います。

深夜街は気になりますよね(笑)。ネーミングの勝利。

名古屋喫茶。
1軒目はたぶん私ではない別の東京の方だと思いますよ。
私も「少し前、東京からも来たのよ」とママさんがおっしゃってました。

エムケイ

>紅茶っちゃさん
あの後、穴切遊郭跡の記事が気になり見に行ってみたのですが、たしかに削除依頼があり削除したと書いてありました。
他人事ではありません……

紅茶っちゃさんは赤線や遊郭関係のブログがお好きなんですね。なんとなくそうかなと思ってましたが。私のブログも赤線・遊郭跡の記事そこそこありますし。怪しげな純喫茶を探してると、必然的に赤線・遊郭跡が絡んできます。

穴切遊郭は場所は大体分かりました。そして何人かの方が掲載してる写真も拝見しました。
知らなければ分からない普通の場所ですよね。
非公開コメント

スポンサーリンク

エムケイ

ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。

ブログ内検索

カテゴリ

コメント

カレンダー

08 | 2021/09 | 10
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

カウンター