甲府の歓楽街は「公の通り」と「私的な通り」が入り混じった迷宮なのですが、翻弄されつつ迷うのが面白い。
※ニュー銀座街の事は勝手に「私的な通り」だと思い込んでます。実際のところは知りませんが。
あらかじめお断りしておくと、甲府には今月続けて2回訪れています。1回目は夜、2回目は日中。今回の甲府シリーズは2回目の昼を軸にしていますが、1回目の夜にしか撮ってない写真も多数あるので、昼夜ごちゃ混ぜにします。多少おかしな所はありますが、気持ちの流れに沿って書くので、写真よりも文章を中心に読んでくださいね。
歩道に沿いふっくらしたアーケードに入口がある「たき通り」。
ぬるい南国感を醸し出すパラソルに誘われて、足を踏み入れてみます。
人妻?早くもそれっぽい店!?ドキドキしましたが、右から左に読むのかもしれない。としたら、店名は「美人」。
図々しくないと、この店で働くのは無理そうです。
見通しの悪いカーブした狭い通路を奥に下ると、看板の陰から突如現る「ニュー銀座街」の看板。
「たき通り」は終わったの? なんでわざわざ通りの名前を変えるんだろう。同じビルの中だよね?
ジグザクしながら前進すると、右にも分岐する通路がある。そっちも気にはなりましたが無視。そのまま前進します。
怪しい場所の特徴。ドアが斜めになってる店がありがち。
「すなっく ねこ」なんて店もありますね。
外の店舗一覧の看板に「coffee & snack 猫」という名前がありますが、同じ店でしょうか? もしそうだとすると、以前は喫茶営業をしてたが後に完全スナックへと舵を切ったということになります。
あれ、2階もあるの? 脇見をすると、階段の踊り場にある看板にビックリ仰天!
ええ~~! ここって!
若い男性が2階から降りてきます。気まずいので、慌てて外に出ました。
どうやら、こちらが正式なニュー銀座街の入口のようです。
こちらから入ればビックリ仰天することはありません。どんな業種のビルなのか一目瞭然ですからね。
裏春日通りという自ら「裏」と言い切る通りに面しています。裏春日通りは疑いようもなく分かりやすく歓楽街らしい通りです。百歩譲って、「地下バー街」のある雑居ビルにうっかり迷いこむ可能性はありますが、ここはそれよりずっと先にあります。何も知らずにここまで裏春日通りを歩いてくるとしたら、相当鈍い人です。分かってる人しかたどり着けません。
ああ、だから? 「たき通り」から「ニュー銀座街」と名前を変えたのは。予告のため?
この看板だけ見てたら、ただ可愛いだけですけどね。街の字が特に好き。
それにしても皆さん、ニューがお好きですね。純喫茶もスナックもバーもビルも揃ってニューを付けたがる。ただ、ニューが付くほど古い(笑)。
ニュー銀座街を出ると、「キング珈琲」という珈琲のお店があります。「キング珈琲ビル」という名前が付いてました。閉まってますが、現役なのでしょうか?
そして、隣にあるのが……
スチワーデス!
白状しましょう。最初は「スチュワーデス」だと思ってました。というか、勘違いさせるよう狙ってますよね?
この周辺がどういうエリアなのか分かったので、この「スチワーデス」も何なのか察しました。
す、す、素晴らしい!
そそる純喫茶風の青と白2色の装テン。
夜は近寄ることすら憚られる雰囲気でしたが、昼間は嘘のようにぽっかり開けていたので、通りすがりざまに写真を撮りました。
純喫茶ではありませんが、ある意味外観のゴージャスさは純喫茶以上。真ん中の宮殿を思わせるくねりとカーブした装テンに付いてる点々。あれはひょとして電球では?
ところで素朴な疑問。甲府なのに、なぜ信州?
答えはここにありましたね。隣が「信州」という名前の手打ちそば&ほうとうの店でした。
しかし、それだけではないとも考えられます。甲府の裏春日は、山梨県だけでなく条例の厳しい長野県からの流入も多いようなのです。長野県民を誘うための「信州」の可能性も。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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