ケニア花園店に終生変わらぬ愛を誓います。
大阪府大阪市西成区梅南1-5-11
2022年12月28日閉店
純喫茶巡りを始めてから10年以上。少しづつストライクゾーンも広がっていき、さほど好きではなかった純喫茶に対しても、「こういうのもいいなあ」と思うようになってきました。微妙な点があったとしても(改装してイマイチになった等)、できるだけお店の人の立場に理解を示すようになり、目をつむるようになりました。
私ってこんなに物わかりが良かったっけ(^_^;)?
時々、何が本当に好きで、何が好きでないのか、自分でも曖昧になってきました。
しかし、本当は分かっていたのです。
いつまでも変わらず私の心をときめかせてくれるのは、本来こういう純喫茶だということを。
COFFEE HOUSE Kenya
Kenyaと書いてケニア。「けんや」ではありません。
槍と盾をもった黒人男性はケニア人のつもりでしょうか。なんとなくですが、先住民のマサイ族っぽい(確証がないので、以下ケニア人で記述)。純喫茶の店名に多いコーヒー産地のケニアが由来なんでしょうね。
看板や赤いテントに、印象的なケニア人キャラクターが入っています。
そのケニアの完璧な外観は、商店街でも圧倒的な存在感を放っています。入る前から期待値MAX
ドアを開けると、カランコロンカラン♪
キャー!!!
ときめき以外ありません(うっとり)。
安定のゴージャス・シャンデリア。
店内中央には、怪しさを添える一画。幻想的な青く光るショーケース。
外の世界とは完全に隔絶されています。
ケニア人はここにも! 壁には、妖しく光る看板。
本来、集客のために外に置くべき看板が店内にあると、それが実用とは別の、贅沢な室内装飾に感じられ、ときめきます(食品サンプルも然り)。
ゲーム機テーブルとロマンティックで渋いカーテンの窓辺の風景が琴線に触れる。基本はオーソドックスな正統派なのです。
純喫茶には、なぜか怪しげな民芸品が飾ってありがち。
どこに座ろうか?
素早く店内をサーチし、最高の席を見つけました。
隅っこの狭い席。ここがとても良い。他のお客さんからそっぽを向かれ、存在も消せるし、誰にも邪魔されずに心置きなく店内全体が眺められる、ケニア花園店一の特等席。
ここからだと、Rのフレーム越しに店内を眺めることもできます。最高…!
いつものことですが、内装をじっくり見つめてうっとりしてるのは私1人で、他の常連客にとってはいつもの事。すでに日常の風景になっているので、内装の鑑賞をしてる人はいません。
一人で静かにコーヒーを飲む方、世間話に花を咲かすおばちゃん達。朝から盛況。
意外にも、店員さんは若い女性。忙しそうに、カウンターと客席を行ったり来たりしていました。
テーブル間には天然のパーテーション。嗚呼…これなのよ!
つい最近ツイッターにも投稿しましたが、コロナ以降喫茶店の店内風景が微妙な方向に変わりましたよね。その一つが飛沫防止用のパーテーション。透明なので一見影響はなさそうですが、然に非ず。変に反射して微妙な風景になっています。
純喫茶のパーテーションは好きですが、それは元からある天然ものに限ってなのです。
日曜日の朝。関西純喫茶巡りの2日目はこちらでモーニングをすると決め、一軒目に選びました。
外にモーニングメニューが出ていたので、迷わずモーニングセットを注文。
すると、「何にしますか?」の問いかけ。
えっ?モーニングといったらモーニングでしょう?飲み物の事かなあ?それなら、コーヒーですが……
どうやら、モーニングには普通のトースト以外もあるようで、「から玉ロール」と「玉子ロール」も選べるようです。
「ロール」はロールパンの事だと思うけど、「から玉」が謎。なら、これを頼めばいいのですが、朝一番はやっぱりオーソドックスで決めたい。
シンプル・イズ・ベスト。トーストモーニングセット。
トースト&ミニサラダ&コーヒーの3つ。ギュッと集まってて可愛い。
トーストの下には、店名入りの紙ナプキン。
汚れたらいけないので、素早く抜き取りました。
「花園店」とあるように、コーヒーハウスケニアは他にもあるのですが、てっきり大阪ローカルの喫茶チェーンだと思っていました。
ところが、大阪に行く直前に聞いたのですが、かつて埼玉県の上福岡にもケニアはあった、とのこと。マッチは、同じケニア人のロゴなので、無関係とは思えません。
一体どういう関係なのかをお店の人に聞くつもりでしたが、素敵な店内に舞い上がってしまい、聞き忘れてしまいました。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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