フラれても諦めずに立ち向かうのが、真の勇者である。
きっと私を試しているのでしょう。
六間道商店街の「コトブキ」を出た後、純喫茶「ムーラン」を訪れたのですが、見事にフラれてしまいました。
おおっ!やってる? 一瞬、勘違いしました。看板が見えたからです。しかし看板といっても、取り外し可能なものではありません。建物にくっついてるタイプ。365日24時間あって当たり前なのに、冷静さを欠くと、そんな事も分からず、舞い上がってしまったのです。
ハッキリ言って好み。
特別派手なところはありませんが、オーラが純。無造作に窓辺に置かれた植木の数々、はらりとテントにかかった植物、色っぽくそそるレースのカーテン。たまりません。
Rの縁のテントに、キラリ流れる★
「ムーラン(Moulin)」という店名も惹かれます。たしか映画で「ムーラン・ルージュ」ってありましたよね。由来はその辺でしょうか。
純喫茶にも性格があります。陽気か陰気かといったら、陰気です。悪口? いえいえ、褒めています。私は薄暗くどこか秘密めいた物静かな純喫茶が好みなのです。
怪しさには必須のスモーク。色あせた花のシールと赤いドアノブが、年季を物語っています。
懸命に中を覗き込んでみましたが、誰も出てくる気配がありません。
コロナ時短で現在の営業時間は…といった貼り紙もありません。
この日は土曜日。もしかしたら、平日のみの営業なのかな…
営業時間や定休日を調べずに訪れました。そこまで必死になる必要もないだろうと思って……
この「ムーラン」に関しては、素敵だと期待する半面、写真に騙されてるかもと疑っていたからです(写真映りの良い純喫茶にはよくあります)。
フラれたらフラれたで、その時よ!
軽い気持ちで訪れたのですが、いざ来てみて、そんな軽率な態度を後悔しましたよ(^_^;)。実物のみが持つオーラ。ひょっとしたら、写真以上ではないでしょうか。これは間違いなく、当たりです。
襟を正して、真面目に(?)再訪問しようと思いました。
ちなみに、この日だけでも5軒の純喫茶にフラれたのですが、「フラれた」記事を書くのはこちらだけです。いかに、私が惚れ込んだか分かるでしょう?
すぐ近くには「浜添湯」という銭湯もありました。タイルの装飾がとても素敵です。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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