一瞬でキャッ!!!となる入口。
「本来の目的を忘れてしまうほど魅力的な商店街」
前回の記事の冒頭でこう書きましたが、それがこれから紹介する六間道商店街。なら最初からこっちを書きなよ、と思われるかもしれませんが、本町筋の記事を書き終わってから初めて「ああそうだった」と気づいたのです。
すべてを完璧に間違いないようにあらゆる可能性を検証してから正しいことを書く石橋叩く派もいらっしゃいますが、私は真逆。とりあえず書いて世に投げかけて、反応を見て、そこから考えます。動きながら考えるタイプなのです。
そんな私だもの。さらなる間違いがあってもおかしくありません。
六間道、超素敵と書きました。しかし、つい先ほど気付いたのですが、私が歩いたのは全六間道のうちごく一部でした。本町筋から東を歩いただけ。実際は本町筋を出て左右(東西)に分かれており、駒ヶ林駅方面の西の方が長いのです。
でもそれも仕方がないのです。目的はあくまでも素敵な純喫茶。商店街についての下調べは一切していません。お目当ての純喫茶の道中を彩るオプションなのですから。
言い訳が山盛りでウンザリしてきた頃でしょうか。もうやめますね(^_^;)。六間道商店街のレポを開始します(一部だけですが)。
「アルミはツルマル」が本町筋と六間道の橋渡し役。
まず目を奪われるのは、この看板ですよね。ブーメランみたいなL字型にカラフルな模様。こういうの誰がデザインするんでしょうか。本当に素敵です。
反転してる左右を並べると、こんな感じ。
ヒュ~♪ 陰鬱なまでの薄暗さが素敵で、口笛を吹きたくなります。それまでの本町筋が綺麗で明るかったので(健全)、そのギャップもあり、この侘しさが琴線に触れました。
アーケード天井から球体のペンダントライトがぶら下がっていますが、電気がついてないので存在感がありません。
怪しげな黄色いセロハンみたいなビニールカーテン(?)がかかった肉屋があります。神戸では神戸ビーフの表記がデフォルトなのでしょうか? 高級なブランド牛ですよね。肉屋では普通、可愛く擬人化したイラストで、命をいただくことの罪悪感を和らげますが、こちらでは肉々しいリアル感を追求し写真です。
「●●のデパート」というフレーズも根強い人気。どう見てもデパートには見えない小さな個人商店でよく使われるフレーズです。
牛に見立てた米の字に鼻輪を付けてマルヨネ。なかなか秀逸なロゴです。というか新長田、丸〇という屋号が多すぎやしませんか? 丸五、マルツル、マルヨネ。
こちらの富士自転車も(私は存じ上げませんが)、富士山と日の丸の組み合わせという愛国心溢れるロゴ。
書店はもうやっていないのでしょうか?
というか、閉まってる店の方が多い。ペンダントライトの電気がついてるかどうかよりも、閉まってるばかりだから明かりが不足するのでしょうね。
ここでやっと喫茶店が登場します。
縦に一文字ずつ独立した看板「喫 茶 す ず ら ん」。
食らいつくポイントが昔から変わりばえしなくて申し訳ありません。大阪・淡路にあった「ダイヤモンド」のときも、そこに異様なばかりに執着しておりましたが、一文字ずつ分ける手間にゴージャスさが感じられるのです。
「すずらん」だから濁点も花。このセンスにもノックダウン。ただ細かいことですが、この花の形は鈴蘭に見えません。チューリップでしょう?
ガラスブロック、優美なラインの面格子など外観から素敵さが伝わってくるのですが、ショーケースからあからさまな酒類の瓶、ドアには無造作に貼られたチラシの数々を見ていると、もうすでに営業していないような気がします。
これは! ばらソースじゃないですか!
関東人の私には馴染みがありませんが、存在は知っています。なぜソースなのに薔薇?と思った記憶があります。お好み焼きのソースのばらソースですね。関西の方の食卓には常備されているのでしょうか。
薔薇のロゴマークが素敵です。
六間道の終わりが見えてきました。こちらにお目当ての純喫茶があります。
しつこいですが、全六間道商店街のごく一部歩いただけなので、商店街の全容をつかんだとはいえませんが、たとえ短い散策でも、その後で入る純喫茶は格別なのです。
次回は「コトブキ」のレポ。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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