夏が終わるのを待っていたら、冬になってしまいました。
群馬県館林市仲町1-18
昨年の夏、西口の喫茶店「館林トレッカ」に入り、その後東口を散策したのですが、館林の町の充実ぶりがすごい! さすが館林。日本一暑いだけの町ではありません。幸か不幸か街歩きにハマってしまい、時間切れ。東口の気になる喫茶店は、どこにも入れませんでした。
入れなかった未練は引きずるよね(^_^;)?
もうね、どうしても行きたい、というより、未練というかモヤモヤを解消するためだけに行かなきゃという気持ちになり、館林を訪れました。
看板がス・テ・キ!
駒・草と一文字づつ独立してるのが、国道沿いのドライブインみたいでツボ。文字に影をつけて、立体感を出そうとする努力も、絶妙にダサさと古さを醸し出してて愛嬌があります。
置き看板があり、ドアがある。開けてみると……
えっ! ここ、喫茶店じゃないでしょう!? お店はお店だけど、飲食店ではない。文房具屋みたい。
でも、外にコーヒーの幟も出てたし、やっぱり喫茶店? そのままズンズン店内を歩くと、奥に喫茶店がありました。
入るときは見逃してたけど、ドライブイン的な看板には、「画材」「和紙」「喫茶」の文字もあったのです。そして、文房具店ではなく、画材屋。画材屋と喫茶店の兼業スタイルだったのです。
喫茶店用の入口は奥にありました。そこからだと戸惑わず入れます。
もう一つのドアを開けて、喫茶へ。
絶妙な寂れ具合。思っていた以上にレトロでした。
レトロなんて言ってるよ~ ツッコミを受けることは承知の上です。レトロは安易。分かります。しかし、その時は素直にそう思った。
冬まで引き延ばして訪問したのは、館林の夏が暑いから、という理由だけではありません。そこまでレトロな喫茶店ではないと思っていたからです。普通だと思っていました。
普通? 普通ならいいじゃないの。平均的ということでしょう? 何も知らない方はそう言います。ところが喫茶店巡りをする人は分かりますよね(^_^;)? お察しください。
真っ先に目に留まるのは窓のステッカー。
ピンクと黄色の葉っぱを風になびかせる女性の横顔。春の精のよう。ロマンティックで素敵です。
でも、残念ながら、このお店だけのオリジナルではありません。同じデザインのステッカーを長野県の湯田中温泉のおみやげ屋でも見ました。
古い事務所っぽいスチールの棚には漫画。家っぽいですよね?
しかし、私にとって好みの空間だったので、そんな家っぽさも微笑ましく感じられました。
ランチタイムに入店しましたが、食事が充実しています。チャーハン、丼もの、カレー、うどん、トーストの5種類に大別されます。
ソースかつ丼が群馬らしい。
エビピラフにしてみました。カップのスープ付き。
食後にコーヒーを。
窓の外は庭。春の精と、庭の木々の借景で、開放感があります。
東武伊勢崎線の線路脇なので、電車が通り過ぎていきました。
館林駅にとても近いのです。ただ、駅からの動線が悪く、ぐるりと遠回りをするので、体感的にはそこまで近くは感じない。一見客が偶然入るような立地ではありません。知らないと来れない場所です。おかげで、駅前でランチタイムなのに、空いていました。穴場です。
喫茶店の方の接客、調理は若い男性。レジは画材屋と喫茶は共通。おばあちゃん的な年齢の方にお会計をしてもらいました。
「昔の電話番号だから」とボールペンで電話番号を書き直してから、古いブックマッチを渡してくれました。
ママさんがコピー用紙で作った百合の花も一緒に。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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