第一印象は、アーケードよりアーチ。
だって、こんなデザイン。一目でそそる。
字体がレトロ、ドには★★
純喫茶でもアメリカンという店名をたまに見かけるけど、メニューや看板に★をあしらってることが多い。
アメリカ合衆国の星条旗が由来だと思うけど、戦後の貧しさからの脱却、高度経済成長期にかけて、アメリカは豊かさの象徴で憧れだったのでしょう。
ただ、昭和40年頃の写真(沼津市提供)を見ると、★じゃないんだよね。
★を使うセンスが昭和っぽいと思ってたけど、元はなかったのね。となると、アメリカへの憧れ説が怪しくなってくる(^_^;)。
右からだけど、ほぼ同じ構図。
昔も昔で華やかでいいけど、こっちも素敵。下手すると、私にはこっちの方が好きかも。現代でも充分高度経済成長期っぷりが出てる。沼津の商店街では一番ビジュアルが好み。
これで喫茶店があれば最高なんだけどね。私が初めて沼津を訪れた2014年、すでに喫茶店はなかったと記憶してるんだけど、いつからないのかな?
仲見世や新仲見世とは違い、こちらの商店街のアーケードは両側の歩道のみ。空が見えるせいか、アーケード名店街という名前のわりに、アーケード感はそれほどでもないなと思った(よっぽど仲見世の方がアーケード感あり)。建物の2階から上が前にせり出して、アーケード代わりになっています。
建物を作るときに、アーケード込みで設計してるんでしょうね。
ただ、このパターンだと、建物が無くなると、そこだけアーケードが途切れてしまいます。
今後老朽化で徐々に建物が取り壊されると、アーケードがまばらになってしまいますね。そう遠いない未来の話…。
角の丸い建物が多い。
建物の間は、橋みたいなアーケードで繋いでいます。こうやって繋ぐタイプ、彦根の商店街でも見ました。
どの建物も渋くていい味が出てるんだけど、その中でも特にこちらが好み。窓辺から覗く束ねたカーテンが純喫茶っぽくて。
アーチの向こう側(北)は上本通り。かつてはシネマ通りと呼ばれていたそうです。
上本通りって歩いたことないかも。いや、もしかしたら単に写真がないだけで、歩いてるかもしれない。どっちだ? もう、色々行きすぎて覚えてらんないんだよね(逆ギレ)。実は、良かった時期の「千楽(本店)」の外観も含め、撮ったはずの沼津の写真がごっそり消えてる。イヤになる…。
お店ありき、お店に引きずられて行動してて……
今回(2020.03)も、喫茶店がない(と思い込んでる)上本通りには行かず、「千楽(本店)」目指し、アーケード名店街を眺めながら南下しました。
「韓国家 焼き肉 料理」の文字が見えますが、韓国料理の店でしょうか。古風な衣装を身にまとうイラストがほのぼのしてますが、果たしてこちらは現役なのでしょうか?
モダンな雰囲気漂わす「オオミヤ」のショーウインドウでは、マネキンがポーズを取っています。
この時は、婦人服の店だと思い込んで通り過ぎたけど、よく見ると、置いてあるのは毛糸?
仲見世に「手作りショップ オオミヤ」ってありましたけど、こちらと関係があるのかもしれません。
沼津銀座にも布団屋ありましたが、沼津だけでそんなに布団の需要はあるのかしら。布団って、長持ちしますし(^_^;)。
時代がかかったコピーが素敵ですね。「実用和式ふとん」って、何でしょうか?
どこにでもある。逆にないところが思い浮かばないくらい、どこにでもある。
堂?
なんだかマロンっぽいカラーリング。洋菓子店?
「電〇堂」という店ですが、間に邪魔が入り、完全な店名が不明です。しかし、洋菓子店ではなく、オーディオルーム、リビングプラザらしい。
って、何屋さんなのか正確なところは分かってないのですがね(-_-;)。シャッターもおりてるし、もうやってなさそうな気配。
アーケードにあるからアーケードフルーツ。
オレンジと白の縞々の仕切りのテントが、寂れた南国感を醸し出しています。
沼津銀座への抜け道でしょうか?
そこそこの規模の古い商店街には、必ず写真館があります。七五三やお見合い写真など需要が多く、絶好調だった昔に建てられたからか、たいてい立派な店構えです。こちらはスタジオという感じがします。
このままアーケード名店街を南下すると、「千楽(本店)」、「純喫茶シェーン」跡地、という流れです。繋がりましたね。沼津シリーズが始まります。
次回が10回目。長かった一連の沼津シリーズは終了します。
(訪問:2020.03)※アーチを上本通り側から撮った写真だけ2014.04
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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