【西那須野】珈琲専科 茶羅(ちゃら)(閉店)

あの喫茶店は今どうなってるんだろう?

西那須野・茶羅1

2018年8月に訪れた、栃木県大田原市の「茶羅」の事が気になり、ネットで調べてみたら、昨年9月末に閉店していた。

珈琲専科 茶羅

栃木県大田原市紫塚1-4-3
2020年9月末閉店

閉店を公表したのは8月で、SNSで話題になっていたらしい。え、そうなの?知らなかったよ(^_^;)。

ブログばっかり更新してると、世情に疎くなりますね。私がtwitterを始めたのは昨年末ギリギリなので、昨年夏あたりじゃ知りようがない。

閉店の主な理由はコロナによる経営不振だとのこと。

ただ、最後の下野新聞の記事のリンクにも書いてありますが、閉店を公表してからは客が殺到し、連日満席だったらしい。皮肉な話です。

悲しみの連鎖? いや、悲しむことがイベント化してるような気も。この辺については、書きたいことが山ほどありますが、長くなるので今回はここまで。「茶羅」の話に戻ります。

西那須野・茶羅2

赤い鳥居が連打する「経塚稲荷神社」。

西那須野・茶羅3

こちらが交差点の名称の由来なのでしょう。「茶羅」があるのは、「稲荷神社」交差点。

西那須野・茶羅4 西那須野・茶羅5

駐車場がある広い敷地内の植え込みの中には、ビーナス像が立っています。

西那須野・茶羅6 西那須野・茶羅7 西那須野・茶羅8 西那須野・茶羅9 西那須野・茶羅10 西那須野・茶羅11

アンティーク調の少しゴージャス感のある大箱喫茶。

カウンターあり、テーブルあり、パーテーションで区切られてて、他のお客さんが気にならない造りです。

喫茶だけでなく打合せにも使えそうな、使い勝手が良さそうな喫茶店でした。ただ、この当時(2018年)は、安定感よりも、覗くだけで、たじろぎ、座っていても落ち着けなくなるような怪しさ、非日常感を求めていたので、少し物足りなさを感じていました。

(現在のコロナ渦だと、有難さが先に来ます)

近場にあって、久しぶりに会う人と旧交を深めたり、ちょっとした会合をしたり、仕事帰りのちょっと息抜きといった、喫茶本来の正しい目的で使うのなら、こんな良い店はないのに、と思います。

これは後から知ったことですが、近くには税務署、警察署、市役所、法務局、年金事務所などがあり、こちらに用事のある方、職員などの需要はかなりあったに違いありません。逆にコロナ自粛となると、非常に厳しい状況になったことは想像に難くありません。

西那須野・茶羅12

街中でも、グッと数が減った公衆電話のBOX。

食事ができたらと思ってました。

てっきり、なんでもあるファミレスのようなメニューだと思い込んでいましたが、実際にはドリンク以外はトーストやケーキ程度。本当の意味の純喫茶でした。

西那須野・茶羅13

プリンを頼むときは、いつもドキドキする。

だって、メニューで見つけて意気揚々と注文しても、「今日は終わりました」、「まだ固まってないから」といって、断られることも多いので。

別の喫茶店での話ですが、先日、プリン2個使うパフェを注文したのですが、「プリンが固まってないから、代わりにアイスクリーム2個でいいですか?」って聞かれてしまった(-_-;)。アイスごときでプリンの代わりになるとは思えなかったけど、うっかり頼んでしまった。そしたら、業務用の超普通のバニラアイス。2個とも。体が冷えただけだった。そう、プリンの代わりなんて、まずない。プリンはプリンでしか補えないのだ。

プリンは、喫茶スイーツでも最上級だと思っている。わかる? プリンを注文して、地の底に突き落とされるのか、昇天するのか。

一番好きな固いオーソドックスなプリン。カラメルもほろ苦くしっかりしてる。美味しい…。幸せ。

西那須野・茶羅14

アイスオーレは美しく二層に分かれていた。

西那須野・茶羅15

伝票は、店名入り。

「ごゆっくりどうぞ!」が当たり前ではない時代となりました。

下野新聞の記事にもある、「感染者が出てしまうと重症化しやすい。本来はくつろいでもらう場所なのに『ゆっくりして』と心から言えなくなった」という店主の言葉が突き刺さります。

利用金額

  • アイスオーレ 500円
  • プリン 400円

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コメント

あかりのママ

「悲しむことをイベント化している」と言うご指摘 同感します 機会がありましたら この件 書いてくださいませ

プリンはアイスの代わりにならないですよね
プリンパフェは最高ランクの喫茶メニューだと思います。ニューライフ千城のプリンパフェを思い出しました 

エムケイ

> あかりのママさん
>「悲しむことをイベント化している」

この件は、多くの人が薄々感じてることなので、書けば反応があると思ってました(笑)。
書こうと思えば書けますが、今は時期ではありません。


プリンは全然アイスでは代わりにはなりません。
プリンはプリン。安いプリンの素(プリンエル)を買いこんでるので、今日もプリンを食べようと思ってます。
「ニューライフ千城」のプリンパフェ。そんなのあるんですね!
いずれ食べに行きたいので、ニューライフ千城の近況など分かり次第ご連絡ください。

SHIHO

客足が戻らず閉店を余儀なくされるのに、閉店を告知するとお客さんが殺到する…。

お店の方も複雑でしたでしょうね。
(こういった事を踏まえて、告知はせず閉店されるケースもちらほらありますが…。)

テレワークが浸透すると会合の場が必要とされないので、影響が大きかったのでしょうね。

人と会ってゆっくりお茶でも…と誘う側も誘われる側も躊躇してしまう時代になってしまったことが、気持ちをどんよりとさせてしまいます。

そして…
プリン役はプリンにしかできませんね。
代役はいない!笑

エムケイ

>SHIHOさん
そうなんです。客足が足らず閉店なのに、閉店すると決まってからお客が殺到するとは…
そもそもコロナ自粛のはずですのに、こういうのどうかと思います。
元々のお客さんが普通に来るだけでしたら、連日満席までなるはずないですし。

たまに閉店告知はこっそり常連さんだけというお店もありますよね。
最後に行けずがっかりもしますが、美しい引き際だと思います。

こちらの茶羅は、税務署や市役所など近くにあるので、打合せの需要は結構あったと思います。
広めのテーブル、席配置ですので、重宝されてたと思います。

テレワークはたしかにある程度は効率化できてよい面もありますが、人間関係、仕事内容などきっちり固まってからでしたらスムーズですが(私は割とその部類)、新入社員や新たなビジネスを始めるにあたっては、障害になることが多いと思います。

プリンはプリン。これは譲れませんね( ´艸`)。
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エムケイ

ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。

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