魚津の知名度って、どのくらいあるんでしょうか?
富山県魚津市中央通り2丁目8−9
きっとマイナーなのでしょうね。
魚津の喫茶店? 行く前に調べたけど、泣きたくなるぐらい情報がない!
じゃあ魚津なんてやめなさいよ。そう思うでしょ? でも、3年前に魚津に行った人から、古い商店街にある「純喫茶ふじ」の内装が凝ってて良かったと報告があったので、それを信じて、この目で確かめてみようと思ったのです。
しかし、営業時間も、定休日も、現在現役なのかも、全部不明。不安だな~(^_^;)。
富山からあいの風とやま鉄道に乗り、魚津駅で下車。「ふじ」があるのは、魚津駅よりも電鉄魚津寄り。
…って分からないですよね? そんなこと言われても。
JR宇都宮から東武宇都宮まで歩くのをイメージしてください。宇都宮なんて行ったことない? ですよね(^_^;)。たとえが悪かった。まあ、とにかく魚津駅からは結構歩くという事をお伝えしたいのです。
で、せっせと歩いてたどり着いたのが、「ふじ」のある中央通り商店街。ゾクッとしましたよ、いい意味で。
「純喫茶」の字が入った看板!
裏側の字の方が凝ってます。囲みというか、縁取りしてて。
来て良かった!
あの飾り気のない地味な外観から、こんなに凝った内装が潜んでいるとは。やったね!
もう、入った瞬間に、ひゃあひゃあ言いながら、どこがベストの眺めの席なのかサーチし、ウロウロ。
70年代っぽさを残しつつの、スペーシー&モダン。アール天井、ペンダントライトのメタリック感。レジのそばには、これまたスペーシー感極まったライト。んっ? 時計じゃないの! こんなの初めて見た。きゃあきゃあ!
天井にコロンとおさまったオレンジの球体はなんでしょう?
スピーカー? まあ、用途なんて構やしないのよ。ベージュを基調とした淡いトーンの店内では、オレンジのアクセントがあると、いい感じに締まる。
あとはこれ。段々になった蛇腹カウンター。
一つ一つに派手さはないものの、次から次へと見どころ発見。噛めば噛むほど味が出てくるスルメのような凝った内装ですが、「ふじ」で一番印象的なのは、こちらの蛇腹です。
なぜ、こんなカウンターにしたんだろう。平にした方がお金もかからないだろうに。こだわりに違いありません。
他にお客さんがいなかったので、無粋なことは承知で早速、店内の写真を撮りたいとママさんにお伝えしました。
そしたら、あっさりOK
本当は空間をじっくり堪能した後で、帰り際にボソッと、「写真を撮らせてください」と申し出るのが美しい態度だと思っています。ただ、そんな時に限ってお客さんが入ってきがちじゃない? いや~お客さんが多いのはいい事ですけどね、でもそうなると場の空気を壊しそうで、つい遠慮し、また次にしようと、後ろ髪ひかれながら、その場を立ち去る。しかし、次はないのです。知らないうちに、閉店してる。そして、後悔する。あの時、無理矢理撮ってれば、と。
だから、メニューを見て注文して出てくるまでの間、一息つく間もなく、「今しかない!」と写真を撮っていたのですが、やっぱり! お客さんが次々入ってきたので、「すみません~~!」とか言いながら、慌てて写真を撮ったのです。
素敵な店内なのに、やってる事はどこまでも、みっともない(-_-;)。
クリームソーダー。コースターは、ママさんの手作りっぽい布製のコースター。
サービスで、「おっとっと」も。
もしかして、魚津だから「おっとっと」なのかな? 魚の形だし(^_^;)。
「うち、こんなのもあるんですよ」
マッチも置いていってくれました。
えええ~~! かなりの驚きなんですけど!
喫茶店巡りをしたことない人にはピンと来ないかもしれないけど、昭和の時代に多く誕生した古い喫茶店では、マッチというものが置いてあるのですよ。
しかし、今そのマッチを貰おうとしたら、至難の業。
「昔はあったんだけどね」
「邪魔だから捨てちゃった」
「どこにあったかしら?」
反応はこんな感じ。たまには、「マッチって何?」と完全にマッチが何か説明しなければならないケースも。たしかに、マッチなんて日常生活だと仏壇で使うくらいだもんね。だから、こちらのように、ママさん自ら名刺のように出してくれるパターンは、とにかく驚き。
しかも、このマッチの絵柄、昭和なタッチで可愛い。
「引く」ステッカーを激写。
お会計のとき、「持っていく人いないから全部どうぞ」とマッチの篭を渡されたけど、さすがに全部はね(^_^;)。追加で2個いただきました。3個で1つの絵になります。当然、誰にも1個もあげません(笑)。
魚津、最高!
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
涼
魚津、埋没林博物館がある所ですよね・・・?
以前に旅行したことがあるのですが、その時はまだ喫茶店に目覚めていない時でした。
こんな素敵な喫茶店があるだなんて!行ってないとは、なんて勿体ない!と、その時の自分を叱責したいです。
マッチも凄く可愛いですね。
そして写真を撮るタイミング、わかります。
いい子ぶらずにもう少し早く言い出していれば、無人だったのに!とほぞを噛むことが多々あり、
その結果なりふり構っていられなくなりつつあります(笑)。
2021/01/08 URL 編集
エムケイ
>埋没林博物館
って知りませんでした(^_^;)。
でも、なにやらそそるネーミングですね。
後で調べてみます。
魚津には水族館があることは知ってて、一応行けたらと思い調べてたんですけど、時間切れで行けませんでした。
魚津は最低でも丸一日はとらないと、面白いところは全部回れない気がします。
「フィールドワークをするにはもう遅すぎる」じゃないけど、喫茶店巡りも遅ければ遅いほど辛くなりますね(^_^;)。
富山市の喫茶店は、5年くらい前に情報をもらってましたが、閉店してたり、臨時休業だったり、厳しかったです。
魚津は案外しぶとく喫茶店が残ってます。
涼さんが喫茶店に目覚めてない時というと、かなり前ですよね。
写真を撮るタイミング。毎度悩みます。
有名店なら、どなたかが写真を撮ってるので見ることができますが、マイナーな地のマイナー喫茶だと、あったことすら知らないままになってしまいます。
2021/01/08 URL 編集
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2021/01/09 編集