ない!喫茶店がない!
「立会川商店街」から第一京浜を渡ると、「西商店街」というアーケード商店街があるのですが、その入口にあるはずの「カフェアズ」が見つかりません。
カフェの文字がありますが、喫茶店です。間口がとても小さい店でした。
【参考】【立会川】コーヒーとスパゲティの店 カフェ アズ(閉店)
2010年の西商店街入口(第一京浜側)の写真。「カフェアズ」の看板が見えますね。
現在そこは、「センチュリー21」の看板に変わってます。
立会川で初めて入った喫茶店だけに、私にとってはちょっとした衝撃でした。
しかし、この写真をよく見てください。
痕跡が残っている。
第一京浜に面している「センチュリー21」の店頭では、看板がいまだに撤去されていません。
「カフェアズ」が閉店した正確な年月日は不明ですが、グーグルストリートビューでは2016年8月の外観写真が残っているので、それより後の閉店だと思う。
アーケードの後半には、かなり前に閉店していますが、喫茶店がもう一軒ありました。
また「じゅん」(笑)。表記は違えど、響きは「じゅん」。つい最近も喫茶店には「じゅん」という店名が多いが、その割に多い印象がないと書きました。正直を言うと、こちらの存在もすっかり忘れていました。
食品サンプルケースと一体化した看板。
階段のように段差をつけた短冊メニュー。
「あんみつ」や「みつまめ」といった和スイーツにも心が揺れましたが、ホットケーキにしました。
2014年12月に「カフェアズ」を再訪問したときお店の人から、「(JUNは)お母さんが年で3年前に閉店した」と聞きました。
真面目にそこから逆算すると、2011年12月に閉店したということになりますが、私が「JUN」を訪問したのは2012年2月なので、それよりも前に閉店したことになります。それはあり得ない。おそらく私が訪問してから、間もなく閉店したのではないでしょうか。
「JUN」の手前にあった「錦寿司」はいまだ現役です。
アーケードを抜け左に曲がると、立会川にかかる橋のたもとにも、「西商店街」のアーチがあります。
ここから「西商店街」の裏側を撮影しましたが、私はこの哀愁が漂う風景が好きなようで、無意識に同じ構図の写真を2回撮っていました。
「ケンコーハム」の看板が無くなっています。
橋を渡ると、「西商店街」と平行した一直線の通りが川沿いにあります。お揃いの街路灯がズラリと並んでいるので、ここも商店街なのかもしれませんが、あまり商店街らしくない。ほとんどが個人宅で、目立つお店はこちらの八百屋だけでした。
と、ここで、本来の目的を。
同じ並びに、「ユウザン」という喫茶店があったので、こちらを探しにきたのです。
しかし、閉店してからかなり経っているようで、その痕跡を見つけることはできませんでした。
店名の「ユウザン」はマスターの名前が由来だとのこと。
カウンターで酎ハイだろうか、アルコールを飲むお客さんがいました。こちらに限らず、立会川の喫茶店では、飲酒をするお客さんが多く見られます。
2010年から2014年までの間に立会川では4軒の喫茶店に入りましたが、いずれも閉店していました。2012年頃は、「立会川は喫茶店が多い」と思っていたのですが、それも過去のこと。今では見る影もありません。
かつて喫茶店が多いとされていたのは、商店街、観光地、オフィス街、学生街、電車の乗換駅、場外馬券場の付近等。人が集まる、利便性の高いエリアでした。状況は変わり、現在ではこの法則は必ずしも当てはまりません。むしろ便利な場所ほど、消えるのも早い。
現在でも営業を続ける喫茶店は、再開発をのぞき、その土地による条件よりも、店主個々の状況が関係しています。もし喫茶店が多いエリアがあるとしたら、それは単なる結果論で、そこに法則性はありません。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント