札幌の閉店喫茶といえば、もう1軒。2014年に閉店し、今なお語り継がれる伝説「サンローゼ すすきの店」。
北海道札幌市中央区南四条西3 北星ビルB1F
2014年9月閉店
大歓楽街ススキノの象徴的存在でした。(2011.09訪問)
赤、ピンク、青。トレードマークの薔薇の色が変わる。
さすがの北千住の「サンローゼ」も、ここまで凄いものはありませんでした。完全な道楽。贅沢すぎる貴族の遊びです。
色が変わる都度、必死で写真を撮りました。
営業時間も凄かった。
深夜まで営業。2011年当時でも、北海道内では数少ない貴重な存在でした。札幌出身の喫茶店好きの友達は、帰省すると必ずこちらに寄ったそうです。
私が訪れたのは金曜日。午前3時まで営業。
最近喫茶店で夜更かした記憶がありません。喫茶店の数そのものが減ってる上、現役の喫茶店も年々営業時間が短くなり、今では喫茶店巡りは暗くなる前に終えるようになりました。
そういえば、例の書籍で、北海道の残り少ない深夜営業の凄い喫茶店が掲載されていましたね。行くまで死ねません。
目につくものすべてに薔薇モチーフ。
ローズホール。地下の店の中に、さらに半地下のような空間がありました。
本気の大箱とは、このようなものを指すのでしょう。席数が半端なく、とても広い空間でした。だけど、無駄にスペースを空けていません。席の数だけお客さんも多く、ガヤガヤと喧騒に包まれ、酔っぱらってハイテンションな騒がしい客も。不思議なことに、うるさい客の1人や2人、ここでは少しも気にならない。「右から来たものを左へ受け流す」の境地に至るのです。これぞ歓楽街の喫茶!
「お客さんを写さないようにしてください」
万一こんなこと言われたら、どこも撮れないので、店員さんの撮影許可はとりませんでした。どうせ誰も、こっちの事なんて見ちゃいないのです。隙を見て隠し撮りしましたよ。ローズホールだけだし、大目に見てください。
テーブルの真ん中には、金属製の薔薇のレリーフが埋め込まれていました。神田白十字のテーブルの十字もだけど、店名にちなんだモチーフだらけのその姿にため息しか出ません。
(例に挙げてる喫茶店ですが、ことごとく閉店してます。凄い喫茶は絶滅の危機に瀕している)
本当に贅沢な貴族の遊び。
紅イモのアイス…だったかな(^_^;)?
深夜のデザートの背徳感。罪深き不健康な甘さ。
朝の「サンローゼ」。夜の事など無かったようなそぶりで、素知らぬ顔をしています。
今にしてみれば……
あの享楽の空間は仮初め。一夜の夢だったのです。
「サンローゼ パセオ店」は現役ですが、絶対すすきの店と比べて、いちいちガッカリしそうなので行ってません。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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