「町屋の喫茶店といえば、『みどり園』だよ」
東京都荒川区町屋1-2-9
閉店
8年前に訪れた小台「モア」で、椰子の木の前に座っていたおじいちゃん(マスター?)からそう言われた。
この日は都電荒川線で喫茶店巡り。マッチの話の流れで、「さっき町屋の喫茶店にも入りました」とおじいちゃんマスターに言ったところ、間髪入れず「みどり園?」と聞き返されました。
えっ! なんで分かるの?
「いや、だって…町屋の喫茶店といえば、『みどり園』だよ」
「みどり園」は創業1954年。昔からこの辺に住んでる人なら知らない人はいない、地域密着型の老舗喫茶だったのです。
ギラギラの明かり、ステンドグラス調のみどり色の看板。
店名入りショーケース。
絵に描いたような純喫茶ぶり。大通りに面し、目立つ外観。
ビルの名前も「みどりビル」。
オーナーはみどり色が好きなんでしょうね。
裏道に回ると、もう1つ別の入口。
こちらにも食品サンプルがありました。
2つの入口は中で繋がっており、L字型の造り。
壁に昔の都電の風景画が飾ってあり、歴史は感じられました。だけど、比較的最近改装したのか、新しく、綺麗、こざっぱり。ステンドグラス風の窓はレトロといえばレトロだけど、外観からの期待度からすると、それほどでも…(^_^;)。
ただ、私以外のお客さんは明らかに歓迎しているご様子。店内はそこそこの賑わい。店員さんも忙しく動き回っていました。
シュガーポットも灰皿もキレイ。いい事なんですけどね…。
ナポリタン。
粉チーズに「みどり園」の店名入りがツボ。
内装には物足りなさは感じたものの、居心地は良く、食事メニューも豊富。町屋に来るといつも営業してたので、その後も何度かこちらを訪れました。何を食べても美味しかった。
(すでにこちらは閉店)
町屋では、「みどり園」を出た後、「ルナ」へも。
無情なシャッター。それまでにも何度かフラれてるけど、諦めきれない純喫茶度が高い魅力的な外観。また来なくてはと思いました。
本当に素敵な看板。
町屋の喫茶店事情にも明るいようなので、いつ営業してるのか教えてもらおうと、「モア」のマスターにこちらの話をしてみました。
が、返ってきたのは、「『ルナ』は閉店したよ」。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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